ぐんりず
群鯉図
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作品データ
日本画(絹本・著色)
制作者
:
黒田 稲皐(くろだ とうこう)
制作年
:
1836年
サイズ
:
146.0cm × 55.2cm
所 蔵
:
鳥取県立博物館(
公式サイト
)
解説文
:
稲皐は庭の池に鯉を放ち、その写生に励んだという逸話があるとおり、鯉を描いた作品がもっとも多く伝わっている。本作は、複数の鯉が水中を群れ泳ぐ姿を写実的に捉えたもので、まるで池の中をのぞいて見ているような生動感にあふれ、稲皐の群鯉図を代表する作品となっている。
鳥取県指定保護文化財。
〔出典:Google Arts&Culture 鳥取県立博物館〕
選定者情報
氏 名
:
野﨑 ほのか
学校名
:
鳥取短期大学
学 科
:
生活学科 住居・デザイン専攻
紹介コメント
水中を泳ぐ何匹もの鯉は集団で曲線を描く様子に一体感があり、鱗や陰影に至るまで生動感が溢れています。奥に行くほど線が薄くなるにも拘らず、どれもそれを損なっていません。一番前に描かれた木の枝は、鯉とは違い線がくっきりとしていますが、そうすることにより後ろの鯉と区別化され、鯉の存在感も薄れず絵の奥行きをより感じます。(2025年3月)