あしませんりず
芦間潜鯉図
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作品データ
日本画(紙本・墨画)
制作者
:
土方 稲嶺(ひじかた とうれい)
制作年
:
1804
年
サイズ
:
140.0cm × 220.0cm
所 蔵
:
鳥取県立博物館(
公式サイト
)
解説文
:
稲嶺は画域が広く、多様な画題の作品を残してきたが、もっとも巧みとした画題が鯉魚図である。門人が多く因幡画壇の祖として知られる稲嶺のことは『因伯記要』や『鳥取藩史』などに“鯉魚を写すに巧になり 遊泳跳躍の態、真に逼る”と記され、その画法は弟子の黒田稲皐に伝えられ、稲嶺や稲皐の鯉魚図は因幡鯉と称され今に伝わっている。
選定者情報
氏 名
:
北田 茉鈴
学校名
:
鳥取短期大学
学 科
:
生活学科 住居・デザイン専攻
紹介コメント
描かれているアングルが好きです。そーっと上から鯉を見ているような角度で描かれていて、それに気づいているような鯉の目線が鯉との関係性を表しているようで面白い作品に感じました。大きな鯉と小さな鯉が一緒に描かれ、手前の植物の大きさからサイズ感が分かるようになっているところも自然的で気に入っています。また、滑らかに描かれていたり、強く描かれていたりと強弱が分かる作品なので、考えられている作品だと思いました。(2025年3月)