
令和7年9月3日(水)、とっとりプラットフォーム5+αに参画する各高等教育機関の防災サークルを対象に、共同防災研修「鳥取地方気象台見学」を実施しました。この研修は、とっとりプラットフォーム5+αの課題5「地域リスクマネジメント体制の強化」に関する取組み項目14「若者による地域防災活動の推進」の一環として企画し、鳥取看護大学・鳥取短期大学消防防災サークルToCoToN FAST、鳥大防災Lab.(鳥取大学)、防災サークルmu-TUES(公立鳥取環境大学)から計6名の学生が参加しました。
午前中は、鳥取地方気象台職員による業務紹介に続き、現業室や各種観測機器を見学しました。気象台のマスコットキャラクター「はれるん」も学生たちを迎えてくれました。施設見学では、学生たちは真剣な表情で職員の説明に耳を傾け、その後、気象災害と防災に関する講義を受講しました。講義後の若手職員との意見交換では、気象に関する質問や気象庁の業務などについて率直に語り合い、昼食は全員で非常食の調理と試食を体験しました。
午後は、米子市福生中学校の生徒が開発した大人のための防災ゲーム「SHYG(シャイグ)」をとおして、気象台職員と学生たちが交流。災害時の行動を協力して考えながら、ゴール(避難所)をめざしました。
研修に参加した学生からは、「今後の防災活動において、今日学んだ気象台データの視点で話題提供をしたい」「近年、非常食にさまざまな種類があることは知っていたが、実際に調理・試食するのは初めてだった。どんな味なのか、調理にどのくらいの時間がかかるのかを知ることができて、とても興味深かった。また、火や電気がなくても非常食を温められる製品があること知り、災害時の食事が避難者にとって栄養補給だけでなく、一息つけるような時間になるよう考えられているのではないかと感じた」「防災ゲーム『SHYG』では、有事の際の自助の大切さはもちろん、共助の視点を意識することで、災害時に周りとの協力が不可欠であることを学ぶことができた」といった感想が寄せられました。
今回の研修は、鳥取地方気象台のみなさまのご協力により実現しました。この場を借りて心より感謝申し上げます。
とっとりプラットフォーム5+αでは、今後も「若者による地域防災活動の推進」に積極的に取り組んでまいります。