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令和元年度「とっとりプラットフォーム5+α」共同FD・SD研修会を開催しました

令和元年9月17日(火)、本学大講義室において、「とっとりプラットフォーム5+α」(注1)共同FD・SD(注2)研修会を開催しました。「業務をめぐる多様なリスクと危機管理について~クレーム対応、個人情報管理、不祥事等~」と題して、弁護士法人TNLAW鈴木・曽我法律事務所の曽我紀厚弁護士を講師としてお招きしました。

 

当日は倉吉市、鳥取看護大学、鳥取短期大学、鳥取大学、公立鳥取環境大学、米子工業高等専門学校、経済・医療福祉団体、一般の方など118名の参加がありました。
講演では、クレームや個人情報漏洩、不祥事に対応する際は、民事、刑事、行政処分、社会からの印象・評判という4つの側面から責任・影響が発生することを念頭に置いておくことが重要であることや、それを踏まえた上で、実務の面でどのように対応すべきか、実際の事件や裁判の事例を交えて具体的にご説明いただきました。
さらに、これらの問題に対する危機管理として、団体内のマニュアルやガバナンス、セキュリティ等を日頃から確保・見直しし、事案発生時には初動段階において、ていねいかつ毅然とした冷静で適法な対応をとり、問題を従業員や団体が孤立して抱え込まないようにすること、そのためには、法律の専門家として、第三者性・対外的信用性を持っている弁護士を適切なタイミングで活用することが有用であることもご説明いただきました。

 

参加者からは「普段の業務に密接にかかわることについて、裁判例を見ながら理解を深めることができて良かった」「対応を迷う場面について具体的に話が聞けたので、今後の対応の参考にしたい」「(共同研修会は)合同で実施し事例交換することで、より現場に近い情報共有や、問題の解決につなげることができるので、良い仕組みだと感じた」といったご感想をいただきました。

 

今後も、地域のさらなる発展をめざして、有意義な情報を提供できる研修会の運営に努めていきます。

 

(注1)
「とっとりプラットフォーム5+α」:鳥取県内の5つの高等教育機関と自治体および経済・医療福祉団体が連携・協力して県内の高等教育および地域のさらなる活性化を図ることを目的として2017年に形成された組織。
(注2)
FD:(Faculty Developmentの略)教員の授業改善
SD:(Staff Developmentの略)職員の職務内容改善

 

△曽我紀厚弁護士による講演会の様子

△曽我紀厚弁護士による講演会の様子