-美術館フィールド活用支援事業- 竹中大工道具館・倉敷美観地区での関連施設現場研修
とっとりプラットフォーム5+αの課題として取り組んでいる「県立美術館のサポート・活用」事業の一環で、昨年度に引き続き今年度も、建築を学ぶ4つの高等教育機関の学生たちが共に学ぶ美術館関連施設の現場研修を行いました。
まず、令和5年9月13日(水)に、鳥取県立美術館の施工者である竹中工務店が運営する「竹中大工道具館」(神戸市)へ、鳥取大学4名、公立鳥取環境大学2名、米子工業高等専門学校4名、鳥取短期大学8名、とっとりプラットフォーム5+α事務局1名の計19名で出かけました。
参加者からは、「竹中工務店の歴史や展示品の細かな説明、館内の階段や壁などに込められた設計者の意図など、ガイドの方の説明が分かりやすく、そして面白く、とても勉強になった」「今回の視察で日本の建築の技術力の高さや大工道具の奥深さなどを知ることができた」などの感想が寄せられました。
続いて、令和5年10月20日(金)には、鳥取大学4名、公立鳥取環境大学5名、米子工業高等専門学校4名、鳥取短期大学13名、とっとりプラットフォーム5+α事務局1名の計27名で倉敷市を訪れ、大原美術館がある美観地区の街並みや建築物、大原美術館を設立した大原家の住居建物「大原本邸」、紡績工場を再利用した施設「倉敷アイビースクエア」を見学しました。
参加者からは、「大原本邸の「ふりそそぐ言葉」はどの言葉も深く、考えさせられるものばかりで、薄暗い部屋に白い文字が浮かび上がる演出は、視覚的にも圧倒された」「大原本邸の「離れ座敷」は、座敷から見る庭園が美しく、とても居心地の良い空間で、釘隠しの鳥の模様が一つ一つ違うことや、欄間等の黒縁など、部屋の至る所に発見があり、大変勉強になった」「アイビースクエアでは、建物のリノベーションにあたっての設計者の考えなどを学ぶことができた」などの感想がありました。
現場研修は、“県立美術館ができる今、美術館に何が必要で何を育てていかなければならないか”等を考える貴重な体験になっており、学生たちからは、「とても貴重な経験。来年以降も是非参加したい」という声も届いています。両日とも、限られた時間の中で慌ただしい場面もありましたが、これからを担う学生たちの学びに繋がる時間となりました。
今回ご対応いただいた竹中大工道具館、大原本邸、倉敷アイビースクエアのみなさまには大変お世話になりました。感謝いたします。ありがとうございました。