とりたん 食材まるごと活用プロジェクト
「とりたん食材まるごと活用プロジェクト」とは

“mottainai” ~ 地場食品 『食材ロス』の有効活用 ~

食の現代社会において食を取り巻く問題の1つに「食品ロス」があります。食品ロスは「本来は食べられるのに廃棄されている食べ物」のことで、賞味期限切れ等の食品、売れ残りや食べ残し、農水産品の規格外品などがあります。日本全体では年間約600万トンの食品ロスが発生し1)、鳥取県の調査においても生ごみの4割は食品ロスとされています2)
食のみやこ鳥取県」は豊富な農水産物に恵まれていますが、一方で、この農水産物の規格外品(食材ロス)が排出されています。鳥取短期大学は地域に根ざす大学として、特にこの食材ロスに着目し、「地域食材をあますことなく丸ごと使うことを考えるプロジェクト」すなわち『とりたん食材まるごと活用プロジェクト』に取り組んでいます。
参照
1)環境省『食品廃棄物等の利用状況等(概念図)』
2)鳥取県生活環境部ホームページ掲載
「とりたん食材まるごと活用プロジェクト」の活動

捨てられる『食材ロス』も、利用価値を見出すことができれば、有効活用可能な「食材」もしくは「素材」に

  • 1 『食材ロス』の有効活用方法の検討および商品の開発・試作・商品化に向けた企業との連携
  • 2 『食材ロス』の機能性成分分析
  • 3 『食材ロス』を題材とする食育活動に向けた教材・媒体等の開発
これら3つを、本学における研究の中心として、食材ロスの有効活用方法の普及、地域産業の活性化、そして食べものを大切にする心の育成に取り組んでいます。
鳥取県産 農産物
「とりたん食材まるごと活用プロジェクト」の実績
「とりたん食材まるごと活用プロジェクト」の実績
●イベント出展など
くらよし国際交流フェスティバル/中部発!食のみやこフェスティバル/とっとりGOOD FOOD MARKET MARUCOLLA/令和新時代とっとり元気フェス/建設技術センターまつり/日本海テレビ開局60周年感謝祭「60祭」
●レシピ開発など
おからマドレーヌ/三朝神倉大豆おからケーキ/もち麦入り白玉ぜんざい/もち麦入りナン/ねばりっこパン/ねばりっこケーキ
●学会発表
日本栄養・食糧学会
「とりたん食材まるごと活用」料理コンクール
「とりたん食材まるごと活用」料理コンクール
鳥取県産農産物をまるごと活用し、美昧しい手づくり料理を考え調理することによって、食べものを大切にする心を育み(食材ロスの減少)、地場産物の良さを普及啓発(地産地消)することを目的としたコンクールを開催しています。
現在の研究活動紹介
「三朝神倉大豆おから」の有効活用
鳥取県東伯郡三朝町特産の三朝神倉大豆おからを利用した商品の開発および機能性探索(整腸作用等)を行い、食育活動等をとおして普及に取り組んでいます。
「長芋端材」の有効活用
鳥取県東伯郡北栄町特産の長芋端材の有効活用方法の検討および長芋の特性を活用した菓子類・長期保存が可能な加工食品の開発を行っています。
「もち麦未利用部位」の有効活用
鳥取県鳥取市国府町産のもち性大麦(キラリモチ)の廃棄部分を利用した商品開発を目的として、調理特性に関する研究を行います。
規格外品等未利用資源を用いた調理加工への有効活用およびその普及推進
農産物の未利用食材等を有効活用した料理・加工品コンクールを開催し、オリジナルレシピ集を発行します。また、レシピ集を活用した料理講座等の普及活動による教育効果を検討します。
嗜好飲料未利用品の機能性探索
鳥取県内で生産・販売されているはま茶やクロモジ茶などの薬用茶、およびその他嗜好飲料生産過程における残渣等の機能性成分(ポリフェノール等)や機能性(抗酸化活性、酵素活性、酵素阻害活性等)についての研究を行います。
など、地域の食材の研究を行っております。