研究紀要 54号

本学研究紀要は図書館本学関係資料コーナーに常設しております。
館外への持ち出しは出来ませんので、図書館内にてご利用下さい。

第54号 2006年 12月01日刊行    紀要一覧へ
タイトル 青年期の死に対する態度へのメディア作品視聴の教育的影響
The Effects of Educational Media on Adolescent Attitudes toword Death
著作者 河村 壮一郎
Soichiro KAWAMURA
ページ 1−7
概要  青年期は死の概念が発達する段階であるが,現在の日本では態度形成に関わる直接的経験の機会が少ないと考えられる一方,マスメディア視聴からの影響が予想される.本研究では,専門学校生を対象にして生死の考え方に影響を与えたメディア作品について調査を実施した.その結果,最近視聴した作品からの前向きな影響が強く意識されているという傾向が認められた.ふだん生死を考える頻度には個人差が大きく,作品の視聴から影響が強い対象者は生死の意識頻度が高いという結果が得られた.
キーワード

死に対する態度の発達 メディア視聴の影響 青年期 死への準備教育

タイトル ライントレースカー学習のためのコースの設計について((特))

A Course Design for Learning the Line—Trace Car(I)
著作者 野津 伸治
Shinji NOTSU
ページ 9−13
概要  光センサでラインを読み取り自律走行するロボットのモータ等の機械部分,制御用電子回路と制御用のプログラムの基礎を学習するコースを設計した.個別の要素を統合的に学習することを目標に,個々の要素を概説し,ステップ・バイ・ステップで総合化できる等に配慮した.
キーワード

光センサ DCモータ PIC16F873     

タイトル 保育における「環境構成」に潜む課題
Hidden Problems in “Creating Proper Environments” in Nursery Education
著作者 渡部(君和田)容子
Yoko WATANABE(KIMIWADA)
ページ 15−20
概要  幼稚園や保育所における指導計画立案に際して,「環境構成」は不可欠であるが,学生のみならず経験のある保育者にとっても「環境構成」は難しいという.本稿では,従来研究的にとりあげられることのなかった保育者たちの「環境構成」に関する素朴な疑問や悩みが,実は,指導計画立案上の課題にとどまらず,幼児教育のカリキュラム編成や指導といった保育の本質的な問題と関係し,かつ自覚しにくい問題構造であることを論じた.
キーワード

環境構成 環境を通した保育 指導計画 研修 指導

タイトル 住宅再建における公的支援策に関する居住者意識について —鳥取県西部地震被災者からみた震災時のライフサポートに関する調査研究—
Residents’ Views about the Public Support for Housing Reconstruction —Research of the Life Support from the View Point of the Victims of the Disaster Caused by the Western Tottori Earthquake
著作者 青亀 智恵美・浅井 秀子・野津 和功・松島 文子・亀崎 幸子・板倉 一枝・横山 弥枝・渡部 容子・山田 修平・井手添 陽子・野津 伸治・伊藤 紀子・黒沢 洋一
Chiemi AOGAME・Hideko ASAI・Kazunori NOTSU・Fumiko MATSUSHIMA・Sachiko KAMEZAKI Kazue ITAKURA・Yae YOKOYAMA・Yoko WATANABE・Shuhei YAMADA・Yoko IDESOE・Shinji NOTSU Noriko ITOU・Youichi KUROSAWA
ページ 21−26
概要  本稿は,2000年10月6日に発生した鳥取県西部地震において,鳥取県が全国に先駆けて行った住宅再建における公的支援策について実施した住民意識調査の結果を報告する.公的支援への必要性は評価されているが,支給基準等については,基準の詳細が市町村の裁量に任されていたため,市町村間の不統一感がみられる等,課題があるということが明らかになった.
キーワード

鳥取県西部地震 生活再建 公的支援 居住者意識 ライフサポート

タイトル ケアマネジメントプロセスの現状と課題
Current Issues in Care Management Processes
著作者 井手添 陽子
Yoko IDESOE
ページ 27−34
概要  ケアマネジメントの基本プロセスが十分に実施されていない状況が指摘されている.求められる資質・専門性の向上を図るためには,現に行われているプロセスの実施状況・内容を具体的に把握し,課題を明らかにした上で,対応方法を検討する必要がある.一方では,指摘するだけではなく「できている」点も評価し,介護支援専門員のモチベーションを高めるためにも現状を明らかにし,評価する方法・機会を考察する.
キーワード

チームアプローチ 目標の設定 個別援助計画 評価

タイトル 介護労働,その位置と展望(3)
Care Work; The Position and Views (3)
著作者 山田 修平
Shuhei YAMADA
ページ 35−47
概要  従来家族が担ってきた介護は外部化され,介護労働は一般化した.介護労働はサービスの提供という側面と労働という側面を即応的に持つ.サービスに関してはより専門性が問われ,他方,労働では「ゆとりのなさ」「低賃金」が指摘される.専門性の向上と労働条件の改善のための政策課題を指摘すると共に具体的提言を行なう.
キーワード

介護労働の2面性 高度化する介護 介護政策の類型 業務独占の資格 介護報酬の見直し

タイトル 鳥取県N小学校児童と保護者の朝食と生活習慣について
About the Breakfast Habits and Lifestyles of Elementary school Children and Their Parents in Tottori Prefecture
著作者 野津 あきこ・永井 奈津子
Akiko NOTSU, Natsuko NAGAI
ページ 49−59
概要  家庭,学校,地域をあげて,『食育』への取り組みがすすんでいる.本研究では小学校PTAが中心となって実施した小学1年生から6年生までの児童と保護者の食生活アンケートから,食教育への活用のための基礎資料を作成し,家庭と学校が共同して取り組む食教育のための基礎資料を作成したので報告する.
キーワード

児童 保護者 朝食 食習慣アンケート

タイトル ユーザー環境に応じたウェブデザイン
Web Designing in consideration of the User Environment
著作者 山崎 直子
Naoko YAMASAKI
ページ 61−65
概要  インターネットの普及率は年々増加し,またその利用端末も多様化してきている.ウェブデザインにおいて重要なのはユーザーの環境に影響されず,ページ閲覧が可能であるように配慮することである.多様化する端末に対してどのような違いがあり,配慮が必要なのか.パソコン用ブラウザと携帯端末用ブラウザを比較すると,やはり携帯端末での表示にはディスプレイサイズの違いなどによるデザインの崩れがあり,改めてデザイン上の配慮が必要であることが認められた.
キーワード

ウェブデザイン インターネット 携帯電話

タイトル 〈研究ノート〉
舞鶴市立赤れんが博物館所蔵楔形文字刻印煉瓦
A Brick Inscribed with Cuneiform in World Brick Museum of Maizuru
著作者 大江 節子
Setsuko OH’E
ページ 67−71
概要  舞鶴市立赤れんが博物館は煉瓦および煉瓦の建物に関する情報を蒐集しており,メソポタミアから出土した品々も収蔵している.この中に,シュメール・ウル第三王朝第3代王アマル・スエン銘の楔形文字刻印煉瓦があり,このたび,博物館からこの煉瓦の出版許可をいただいた.ここに,写真および楔形文字の手写・翻字・翻訳を付して紹介したい.
キーワード

煉瓦碑文 シュメール ウル第三王朝 アマル・スエン王 エリドゥ アブズ神殿

タイトル 〈研究ノート〉
地域活動を通した学生の主体形成に関する研究
—「第8回伯耆の手づくりまつり」アンケートから—
A Study of Promoting Independence in University and College Students through Regional Activities
—From the Questionnaires of “The 8th Handmade Festival in the Hoki—Area of Tottori”—
著作者 國本 真吾・板倉 一枝・塩野谷 斉・土井 康作
Shingo KUNIMOTO, Kazue ITAKURA, Hitoshi SHIONOYA, Kosaku DOI
ページ 73−82
概要  大学・短期大学等の高等教育機関の地域貢献が求められる昨今,その機会を学生教育の一環として位置づけることが可能である.本稿では,「第8回伯耆の手づくりまつり」(2004年5月22日開催)にスタッフとして参加した学生に対するアンケート調査をもとに,参加の動機,準備過程,当日の様子など,活動に携わった一連の過程の中でどのような変化を示してきたかを分析した.その結果から,大学生が地域活動においてどのように主体形成を図り,また心的に変化しているかを明らかにし,地域活動が学生教育に果たす役割について考察した.
キーワード

主体形成 大学生 地域活動 参加・参画 大学の地域貢献

タイトル 〈作 品〉
2.5 DIMENSIONS
著作者 前田 夏樹
Natsuki MAEDA
ページ 83−84
概要  本作品では,2次元と3次元の間,もしくは2次元と3次元の混在をテーマに,3つの工夫によって自分なりの「2.5次元の世界」の表現を試みた.
キーワード

2.5次元 アクリル板 模型 境界線


Facebook twitter



fixedImage
ページトップ