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「地域と観光Ⅱ」フィールドワーク合宿を行いました

「地域と観光Ⅱ」フィールドワーク合宿を行いました
    地域コミュニケーション学科2年次の科目「地域と観光Ⅱ」の授業として、令和6年9月19日(木)から20日(金)にかけて、鳥取県東部でのフィールドワーク合宿を行いました。「地域と観光Ⅱ」は鳥取県寄付講座として開設された科目であり、「創造的観光人材育成プログラム進捗状況」の中核となる科目として位置づけられています。
    フィールドワーク合宿では、「鳥取東部エリアにおける観光の魅力と課題」をテーマとして、受講生たちは体験を通じた学びに取り組みました。

    合宿一日目は、岩美町を訪れ浦富海岸遊覧船に乗りました。天候に恵まれ海も穏やかだったため、透明度の高い“岩美ブルー”の海を満喫することができました。昼食をとったお食事処あじろやでは、遊覧船に乗っているときに岩場で目にしたカメノテのお吸い物をはじめとする地元の海の幸を堪能しました。遊覧船の船長さんから観光業のお仕事のやりがいや、浦富遊覧船の課題、インバウンド対応などについて教えていただきました。

     
      ▲浦富遊覧船を楽しむ学生たち      ▲スタンドアップパドルにチャレンジ

    つぎに渚交流館でスタンドアップパドルボード(SUP)体験にチャレンジしました。学生たちはみな初めての体験でしたが、丁寧な指導のおかげで、SUPの楽しさを満喫できました。
    その後、クラフト館 岩井窯を訪問し、この地で窯を開いて50年以上陶芸をつづけてこられた山本教行先生にお話をうかがいました。好きなことをやること、つねに新しいことにチャレンジすることなど、学生たちが将来の生き方を考える上で大事なことをお伝えいただきました。


       ▲岩井窯の見学

    夜は、八頭町のOOE VALLEY STAYに宿泊しました。ここは、閉校になった小学校を改装した里山リゾートホテルで、豊かな自然や食文化を楽しめる施設です。地元の食材をつかった夕食をいただいた後、校庭で焚き火を囲みながらスタッフの方から大江ノ郷自然牧場の理念や地域貢献への思い、観光に携わる仕事のやりがいなどについてお話をうかがいました。

     
     ▲ OOE VALLEY STAYで焚き火体験      ▲智頭町での森林セラピー体験

    合宿二日目は、智頭町を訪れ、智頭森林セラピー体験こもれびの森コースにチャレンジしました。通常の登山よりもゆっくりしたペースで森の光や音を感じながら山道を歩いたり、シートを敷いて森の中で寝転がったりしながら自然を感じる体験は、学生たちにとって新鮮なものでした。昼食後は、国指定重要文化財の石谷家住宅を見学しました。ガイドの方の説明がわかりやすく、何も知らずに見ていたら見落とすようなところに、歴史や文化の蓄積をあらわす手がかりが隠されていることを詳しく説明していただき、勉強になりました。最後に、森林セラピーガイドの方と智頭町役場の方から、地域観光の現状と課題についてお話をうかがい、解散となりました。

    参加した学生たちのコメントの一部を紹介します。

    ・フィールドワーク合宿を通じて、鳥取県東部にはまだ多くのポテンシャルがあることを実感した。特に、豊かな自然環境や山陰海 岸ジオパークの魅力が大きく、点在する観光資源をどう結びつけるかが鍵であると感じた。観光資源が限られているからこそ楽しめるものが絞られ、地域の人のキャラクターがよくわかるのでこれも売りの一つになるだろうとも感じた。
    ・SUP(スタンドアップパドル)は、マリンスポーツの経験がなく、海で遊んだ経験に乏しい私でも楽しむことができた。海を眺める、海で泳ぐといったアクティビティは数多く存在するが、海の上に立つという感覚は唯一無二であると思った。船よりも海面に近く、泳ぎよりも遠くまで進めるSUPは、最初に抱いていた不安を払拭し、風を切って進む爽快感や穏やかな海面を漂う心地よさを味わうことができた。
    ・私がどの場所においても共通して感じたことは、働いておられる方や観光に携わっておられる方がみなさん、強い「おもい」(思い・想い)を持っているということである。岩美町の遊覧船の船長は「喜んでもらいたい」というおもいがあり、岩井窯の山本様は「好き」というおもいがあり、大江の郷も智頭町もお客様のことをおもっていることが伝わってきた。そのおもいは、仕事の魅力になり、働く人が生き生きとする原動力にもなるし、お客様もそのおもいを受け取って満足することができると考えた。感じていることや考えていることは目に見えなくてもお互いに伝わり合うし、良い空気はお客様にとって素敵な思い出になり、リピートにもつながると思った。

    鳥取県寄付講座を中核とする地域コミュニケーション学科「創造的観光人材育成プログラム」では、体験を通じた学びに力を入れています。今後も、さまざまな体験学習を通じた観光人材育成に取り組みます。

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