鳥取民藝スタディツアーを実施しました

2025年6月14日(土)、地域コミュニケーション学科1年「地域社会体験B」の授業として、鳥取の民藝を学ぶスタディツアーを実施しました。
![]() ▲鳥取民藝美術館
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「民藝」とは、「民衆的工藝」の略で、無名の職人が制作した日常生活道具の品物を意味します。「下手もの」と呼ばれて蔑まれてきた民衆的工藝ですが、柳宗悦、濱田庄司、河井寬次郞らは、およそ100年前に失われつつある手仕事の価値を再評価する民藝運動を展開しました。鳥取では、柳宗悦に師事した医師・吉田璋也が新作民藝運動に尽力しました。
スタディツアーでは、鳥取民藝美術館と旧吉田医院を見学し、鳥取民藝美術館常務理事の木谷清人さんから鳥取の民藝の特徴と吉田璋也の思想について説明していただきました。その後、たくみ工芸店に並ぶ品々を眺め、たくみ割烹店では民藝品の器を用いた食事を楽しみました。
午後は、牛ノ戸焼窯元を訪問し、六代目の小林孝男さんからお話をうかがいました。各工程について実際の作業を交えながらわかりやすく説明していただくとともに、仕事についての考え方や、これからの社会で生きていく上での心構えなど、学生たちにメッセージを伝えていただきました。
スタディツアーでは、鳥取民藝美術館と旧吉田医院を見学し、鳥取民藝美術館常務理事の木谷清人さんから鳥取の民藝の特徴と吉田璋也の思想について説明していただきました。その後、たくみ工芸店に並ぶ品々を眺め、たくみ割烹店では民藝品の器を用いた食事を楽しみました。
午後は、牛ノ戸焼窯元を訪問し、六代目の小林孝男さんからお話をうかがいました。各工程について実際の作業を交えながらわかりやすく説明していただくとともに、仕事についての考え方や、これからの社会で生きていく上での心構えなど、学生たちにメッセージを伝えていただきました。
![]() ▲牛ノ戸焼窯元
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受講生の感想の一部を紹介します。
- 柳宗悦と吉田璋也は日本全国の田舎を歩いて民藝の美しさに気づいたことを聞き、このようなスタディツアーで、自分で歩き、考え、感じることで地域の良さを知ることができるのではないかと考えた。
- 民藝という言葉に触れたことがなかったし、座学だけでは実際わからなかったことが多かったが、民藝と呼ばれる物を実際に見てみることで芸術とひとくくりにできない理由がわかった。
- 牛ノ戸焼窯元では、陶芸だけでなく、人生について考えさせられました。収入を重視して決めようとしていた就職も、この話を聞いて、自分のやりたいことをやりたくなりました。
- 旧吉田医院や牛ノ戸焼窯元を訪れて、手仕事の丁寧さや、作り手の想いが込められたものには、使い捨ての大量生産品にはない温かみや深みがあることを改めて感じました。特に印象的だったのは、たくみ割烹店で使われていた器の美しさで、食事と器が調和することで「暮らしの美」が生まれるのだと思いました。