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鳥取県寄付講座「地域と観光Ⅱ」フィールドワーク合宿を実施しました

鳥取県寄付講座「地域と観光Ⅱ」フィールドワーク合宿を実施しました
    地域コミュニケーション学科2年次の科目「地域と観光Ⅱ」の授業として、令和7年9月18日(木)から19日(金)にかけて、鳥取県西部・大山エリアでのフィールドワーク合宿を行いました。「地域と観光Ⅱ」は鳥取県寄付講座として開設され、「創造的観光人材育成プログラム」の中核科目として位置づけられています。
    フィールドワーク合宿では、「大山エリアにおける観光の魅力と課題」をテーマとして、受講生たちは体験を通じた学びに取り組みました。
    ▲大山エリアの観光を満喫
    ▲大山エリアの観光を満喫
    合宿一日目は、最初に一般社団法人大山観光局の山﨑栄一事務局次長から大山町観光の概要と大山観光局の取り組みについてお話をうかがい、意見交換を行った後、インバウンドウェディングでにぎわう結婚式場のプリムローズガーデンを見学しました。プリムローズガーデンは、大山山麓の美しい自然と丹精込めて整備された庭園を備え、香港やシンガポールなど積極的に海外市場を開拓し、ウェディングを通じた地域観光の振興に取り組んでいます。
    ▲プリムローズガーデンを見学
    ▲プリムローズガーデンを見学
    ▲チャペルの演出を体験
    ▲チャペルの演出を体験
    ▲インバウンド戦略について説明を聞く
    ▲インバウンド戦略について説明を聞く
    昼食は、御来屋漁港に近い120年前の日本家屋をリノベーションしたカフェ「御厨」で、お出汁を生かした食事をおいしくいただきました。大山観光局では、海側エリアの観光振興にも力を入れているそうです。
    ▲御厨でランチ
    ▲御厨でランチ
    ▲庭園の湧き水を味わう
    ▲庭園の湧き水を味わう
    ▲広々とした2階スペースを見学
    ▲広々とした2階スペースを見学
    午後は、再び山側に移動し、大山観光局の車浩一さんのガイドでブナの森ウォークにチャレンジしました。開山から1300年を超える大山信仰の歴史、木へんに「無」と書いて雑木あつかいされていた「橅(ブナ)」がじつは大山の貴重な水資源を育む重要な役割を担っていることなど、歩きながら大山の自然と歴史文化について詳しく学ぶことができました。トレッキングの最後には、阿弥陀堂で坐禅体験にも挑戦しました。
    ▲ブナの森ウォーク
    ▲ブナの森ウォーク
    ▲雨のなか頑張って歩きました
    ▲雨のなか頑張って歩きました
    ▲坐禅の説明を聞く
    ▲坐禅の説明を聞く
    宿坊の山楽荘で宿泊し、夕食には精進料理をいただきました。夕食後、受講生たちは初日のフィールドワークをふりかえり、翌週に予定されている成果発表会のプレゼンに向けてグループワークを行いました。
    ▲夕食後にグループディスカッション
    ▲夕食後にグループディスカッション
    ▲朝食も精進料理
    ▲朝食も精進料理
    合宿二日目は、サントリー天然水 奥大山ブナの森工場を見学しました。ちょうど、私たちの訪問が見学来場者20万人目にあたることとなり、盛大なセレモニーをしていただきました。
    ▲祝来場20万人の記念式典
    ▲祝来場20万人の記念式典
    ▲最先端の工場見学ツアーに参加
    ▲最先端の工場見学ツアーに参加
    ▲ペットボトルの天然水をお土産にいただきました
    ▲ペットボトルの天然水をお土産にいただきました
    工場見学では、大山の自然がおいしい天然水を育むことや自然を守るための取り組み、ペットボトルの成形からオートメーションで製品が完成するしくみについて学びました。また、
    飲料をキャンバスにイラストや文字を描ける最先端の技術「Lidris(リドリス)」の試飲体験もありました。
    ▲大山焼久古窯
    ▲大山焼久古窯
    つぎに、大山焼久古窯を訪問し、鈴木治道さんから制作する陶器について説明していただきました。久古窯では曜変天目茶碗を研究し、メタリックな光沢が特徴の玉鋼曜天目の技法を確立されたとのことです。
    そして、二日間のフィールドワークの最後の目的地として、くめざくら大山ブルワリーを訪ねました。地ビール造りの説明を聞く前にまず、ブルワリーにほど近い「地蔵滝の泉」を訪れ、ビール製造にも使われる清廉な伏流水を味わいました。ブルワリーに戻ると、ビールの製造法をわかりやすく説明していただき、さらに、イギリスで開催された「WORLD BEER AWARDS 2025」で大山ブルワリーが出品した「ヴァイツェンボック」と「バーレーワイン」の2種類が世界一を受賞したことを教わりました。
    ▲地蔵滝の泉の湧水で乾杯
    ▲地蔵滝の泉の湧水で乾杯
    ▲大山Gビールの製造方法を学ぶ
    ▲大山Gビールの製造方法を学ぶ
    受講生の感想の一部を紹介します。
     
    • 昼食で訪れた「御厨」では、明治時代の建物をリノベーションし活用しており、歴史的な建造物を現代に受け継ぎながら、新たな価値を生み出す工夫の大切さを学んだ。過去の文化を尊重しながらも現代の需要に合わせて柔軟に対応することにより、地域に新しい魅力を根付かせることの大切さを学んだ。
    • トレッキングはただ歩くのではなく、植物の名前の由来や橅の木の見分け方、大山の歴史といった知識を深めながら自然に目を向けることで、より楽しむことができた。初めて座禅を体験して感じたことは、神経に集中することで、心と体がリラックスできた。また、木々のさざめきや雨音が心地よく感じた。大山寺阿弥陀堂は街の中にある寺とは違い、森の中に建てられているため、この大自然の中で心身を癒しに来られる外国人観光客が多くいることがわかった。
    • ブナ林は「緑のダム」とも呼ばれ、スポンジのように雨水を吸収し地下水として蓄えることでゆっくりと水がしみ出す。水が山地や地中をゆっくりと巡り、ろ過されておいしい天然水になるには、約20年以上もの長い年月がかかっていることにとても興味を覚えた。
    • 「大山ブルワリー」では、大山の有名なお酒「大山Gビール」や周辺の「地蔵滝の泉」の水について学ぶことができた。地元の自然環境と製品づくりが密接に関わっていることを実感し、地域資源を活かした産業や観光の価値について理解を深めることができた。

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