教授 道前 緑

1.教育に対する責任

私は本学において、法律系とビジネス実務系の教育を担当している。法律系は、我が国の社会の有り様及び構成員である国民の考え方のベースとなっている日本国憲法について理解すること、生活や企業活動の基本について定める民法や商法等について理解することを中心に教育している。ビジネス実務系は、社会を支える一員として企業等に勤め、行動する際に身に付けておくべきビジネスマナーや社会人としてのルール、職務上の基礎知識などを教育している。

学校法人藤田学院ホームページ「教員紹介2023」

2.教育の理念

私は、本学の教育活動において、以下の3点を重視している。

1) 学生が必要な基礎知識を理解し、身に付ける。
2) 学生が基礎知識を使って、自分で考える。
3) 学生が自分の考え(主観)を、客観的に検証できる。

3.教育の方法

上述の教育理念を達成するため、ビジネス実務系では、ビジネス上の処理の要点や身の処し方・考え方を講義し、演習により、自分の考えを持つこと(主観)、その自分の考えを第三者の視点でチェックすること(客観)を実践させ、身につけることをめざしている。
法律系は、その規定の意味・考え方・使われ方を理解すること、判決例や生活内での行動例の紹介により、憲法や法律が自分に身近な存在、必要なものであることを実感することをめざしている。
自分で考えて授業に主体的に参加できるよう、ポイント穴あきレジュメを配布している。

鳥取短期大学ポータルサイト「シラバス検索」

4.学生による授業評価

2021年度前期の授業評価アンケートでは、授業に対する総合的な満足度(質問d)は、いずれの科目も、あてはまる・ややあてはまるが7~9割を占めている。
予習・復習などの取組を積極的にするかについては、日本国憲法を除いては、あてはまる・ややあてはまるが7~8割を占める。日本国憲法は、あてはまる・ややあてはまるは5割を切って4割強であり、内容が堅く難しい、読みづらく理解しにくいという印象を持ち、敬遠する学生が多いことをうかがわせる。
最終的には満足する学生が増えるにしても、学ぶ過程で親しみを持つ学生を、もう少し増やしたい。

5.教育改善への取り組み

学内で開催されるFD研修には必ず参加している。また、授業公開・見学も、必ず参加している。他の教員の授業を見ると、とても参考になる。自分の授業についての意見も、自分では気づかない点を指摘するものや、有益なアドバイスがあり、参考になる。

6.今後の目標

1) 短期的な目標
  1. 学生が法律系の基礎的な知識を覚えること
  2. そのために、まず日本語の文章を読み、理解する力を身につけること
  3. 私が、法律系を学生に分かりやすく説明し、覚えさせる授業スキルを身につけること
2) 中・長期的な目標
  1. 学生が法律系の基礎的な知識を理解し、その考え方を身につけること
  2. 学生が、その考え方が社会の中で使われていることに気づき、知ること
  3. 浅く広くよりも、考え方をしっかりと理解させる教授方法を私が身につけること
最終更新:令和4(2022)年6月30日)

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