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[松本学長通信No.7] とりたんの教職協働

とりたんの教職協働
みなさま、こんにちは。
師走に入り、日暮れが早く気温は低くなり、文字通り年の瀬の慌ただしさが迫っている感じです。

今回は、見た目少しかたそうですが「教職協働」というお話をしたいと思います。大学関係者以外にはあまり馴染みのない言葉かもしれません。これはよりよい大学教育の実践に向け、各大学において教員と事務職員が縦割りではなく相互に連携協力して大学運営に取り組むことを意味します。数年前に大学改革の一環として国から示され、さらに今回の大学設置基準の改正でもその実質化が求められました。このようなことから、現在多くの大学においてそれぞれに工夫した「協働」が進められています。

本学では、教員も事務職員も人数が限られており、協力し連携できる体制にないとスムースな運営ができない実情ではありますが、伝統的にとりわけ種々の学生支援において協働がみられます。例えば、大学祭などの行事では教員と職員が教育的な視点を持ちながら学生と一緒になって計画段階から関わり、また学生の進学・就職にむけては担任教員と委員そして担当課職員がタッグを組んで支援します。そのため個々の学生の状況は、担任でなくても関わっている担当課職員に聞くことで大概のことが分かるほどに支援が細やかです。日々の相談業務にも見受けられるこうした親身な関りのスタイルは、教員・職員の技量によって多少の違いはあるものの、丁寧な教育を心がけることにより醸成された本学の文化だと感じています。

教職協働は、各大学の方針により、今後さらに授業や研究活動においても進められていくと思われます。本学でも、学生の力を伸ばすより丁寧な教育につながる本学ならではの方法を考えようとしています。それは、教員と職員の連携はもとより、学生の意見をも取り込む「教職学」協働です。教職員だけでは気づけない事柄を学生との意見交換等によって得ようとするものです。すでに少しずつ始めていて手ごたえを感じています。今後さまざまに検討を重ね、本学関係者が相互に協働する教育を展開していきたいものと考えています。
鳥取短期大学
学長 松本 典子
(2022年12月16日 記)
 

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