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[松本学長通信No.18] 「地域貢献マイスター」の育成

みなさま、こんにちは。
暑くて長かった夏のせいか、10月に入って一週間が過ぎようとしていますが、例年この時期に学内に漂う金木犀の香りが、今年はまだ感じられません。彼岸花も少し遅めのようでしたから、季節が少しずれているのかもしれません。

多くの私立大学では、毎年文科省から出される「私立大学等改革総合支援事業」という、教育や経営改革を支援する事業に選定されるよう、申請書を作成し応募しています。選定された大学に補助金が支給される仕組みですので、選定結果は経営の安定に大きく影響することにもなります。本学ももちろん例外ではありませんが、調査のなかに教育の質に関わる項目が多く含まれることもあって、私たち教職員としては補助金獲得もさることながら、選定されること自体にこだわるところがあります。

例年、夏はこの申請作業に追われるのですが、今年はさらに新しい支援事業が公募されることになりました。地方の自治体や産業界と連携し、育んだ教育力で少子化時代を乗り越えようとする大学への支援です。本学では、鳥取県、鳥取県教育委員会、倉吉市、倉吉商工会議所等とすでに連携協定を結び、県立美術館に関わる活動、各教育機関との研究活動、企業とのコラボ商品開発、地域課題への取組みなど、多くの多彩な取組みを行って学生の実践的な学びにつなげていますので、当然申請しました。そしてこの申請を機に、それぞれの活動を一気に拡大し深化させようと考えました。

それが表題にした「地域貢献マイスター」の育成です。学生たちが大学での地域活動に関する専門的な学びとあわせ、さまざまな機関や地域での取組みとイベントへの参画、ボランティア活動などの体験を2年間で積み上げ、一定基準を満たすことにより、卒業時に「地域貢献マイスター」の称号が与えられるのです。これにより、短大を卒業してからも地域に関心をもち、自身の専門性をいかしながら地域課題に取組む人材へ成長すると期待しています。

選定の結果は本年12月に公表されますが、結果いかんにかかわらず事業は進めていきたいと考えています。学生が地域に出かけていくことが多くなり、みなさまには一段とお世話になりますが、応援していただきたくよろしくお願いいたします。

地域貢献マイスター
鳥取短期大学
学長 松本 典子
(2024年10月6日 記)
 

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