教授 道前 緑
1.教育に対する責任
私は本学において、法律系とビジネス実務系の教育を担当している。法律系は、我が国の社会の制度・仕組み及び構成員である国民の考え方のベースとなっている日本国憲法について理解すること、生活や企業活動の基本について定める民法や会社法等について理解することを中心に教育している。ビジネス実務系は、社会を支える一員として企業等に勤め、行動する際に身に付けておくべきビジネスマナーや社会人としてのルール、職務上の基礎知識などを教育している。
2.教育の理念
私は、本学の教育活動において、以下の3点を重視している。
3.教育の方法
上述の教育理念を達成するため、ビジネス実務系では、ビジネス上の処理の要点や身の処し方・考え方を講義し、演習では自分の考えを持つこと(主観)、その自分の考えを第三者の視点でチェックすること(客観)を実践させ、身につけることをめざしている。
法律系は、その規定の意味・考え方・使われ方を理解すること、判決例や生活内での行動例の紹介により、憲法や法律が自分に身近な存在、必要なものであることを実感することをめざしている。
自分で考えて授業に主体的に参加できるよう、ポイント穴あきレジュメを配布している。
4.学生による授業評価
2024年度前期の授業評価アンケートでは、授業に対する総合的な満足度(質問d)は、いずれの科目も「あてはまる」「ややあてはまる」が9割超を占めている。
予習・復習などの取組を積極的にするかについては、「あてはまる」「ややあてはまる」が7~8割を占める。
特別研究は、総合的満足度・事前事後学習ともに、「あてはまる」「ややあてはまる」が10割を占め、意欲を持って取り組んでいることがうかがえる。
「あてはまる」と「ややあてはまる」との比率をみると、半々もしくは「ややあてはまる」が高い評価項目が多く、「あてはまる」の比率が高まるよう知恵を絞りたい。
5.教育改善への取り組み
学内で開催されるFD研修には必ず参加している。また、授業公開・見学も、必ず参加している。他の教員の授業を見ると、とても参考になる。自分の授業についての意見も、自分では気づかない点を指摘するものや、有益なアドバイスがあり、参考になる。
6.今後の目標
1) 短期的な目標
- 学生が法律系の基礎的な知識を覚えること
- そのために、まず日本語の文章を読み、理解する力を身につけること
- 私が、法律系を学生に分かりやすく説明し、覚えさせる授業スキルを身につけること
2) 中・長期的な目標
- 学生が法律系の基礎的な知識を理解し、その考え方を身につけること
- 学生が、その考え方が社会の中で使われていることに気づき、知ること
- 浅く広くよりも、考え方をしっかりと理解させる教授方法を私が身につけること
