助教 藤丸 真穂

1.教育に対する責任

私は本学において、経済系の教育を担当しており、具体的には「経済学」や「国際関係論」「現代社会論」などを担当している。「現代社会論」については他のビジネス系の教員と共同で担当している。加えて、「特別研究」においては、自身の専門分野を軸に、学生の興味関心に合わせた研究指導を行っている。

学校法人藤田学院ホームページ「教員紹介」

2.教育の理念

私は、本学の教育活動において、以下の3点を重視している。

1) 経済社会を分析するための基礎的な知識を身につけさせる
2) 日本や地域社会の現状と、世界経済の動向との関連性を理解させ、グローバルな視点から自身を取り巻く経済社会について考えられるようにする
3) 経済社会に対して当事者意識と問題意識をもち、実社会で活躍できる学生を育成する

3.教育の方法

上述の教育理念を達成するため、例えば1年次前期の必修科目「経済学」では、次のような授業を行っている。この科目では、経済学の基本的な概念や理論を理解し、身近な経済現象を経済学的な視点で分析できるようになることを目標としている。授業では、パワーポイントと配布資料を併用し、グラフや図表を多用して視覚的に分かりやすい説明を心がけている。
毎授業においてリアクションペーパーを実施し、学生の理解度や疑問点を把握している。次回授業の冒頭では、前回のリアクションペーパーへの回答を行い、学生の疑問に応えるとともに、重要なポイントを再確認している。
成績評価は、毎回のリアクションペーパー30%、定期試験70%を総合的に評価している。

鳥取短期大学ポータルサイト「シラバス検索」

4.学生による授業評価

2025年度前期の授業評価アンケートにおいては、「各種教材・教具の活用により授業が分かりやすかった」では3.48、「毎回の授業で学習の目的や目標がはっきりと示されていた」においても3.48と比較的高い評価を得た。毎回の授業では丁寧な説明や視覚的に分かりやすい資料作成、学生の理解度に応じた解説を心がけており、それらが評価に反映されたと思われる。
その一方、「私は授業の内容に興味を持つことができた」が3.28、「事前事後学習への積極的な取り組み」が3.13と、比較的低い結果が見られた。そのため、学生がより主体的に学習に取り組めるような授業改善が必要であると認識している。

5.教育改善への取り組み

学内で開催されるFD研修には、積極的に参加するようにしている。例えば、同じビジネス系の教員の授業見学や、学生に不足しているスキルを中心に扱っている授業見学(例えば文章表現など)に参加している。見学においては、どのような教え方をすれば効果的なのか、どのような教材を用いているか、時間配分はどうなのか、などを観察し、自身の授業に取り入れるようにしている。
着任初年度のため、研修により得た知識や、学生からのアンケート結果をまだ授業に反映できていない。現時点での反映するべき点としては、①資料の視認性向上(配布資料のカラー化など)、②学生の関心を引く教材開発、③文章表現スキルも向上させられるようなリアクションペーパーの設計、などを認識しており、今後の授業にて実践する予定である。

6.今後の目標

1) 短期的な目標
  1. 学生との信頼関係の構築
  2. 学生の主体的な学習習慣の定着(予習や復習への積極的な取り組みや、新聞記事のチェックを習慣づけるよう促すなど)
2) 中・長期的な目標
  1. 授業への興味・関心を高める教材開発
  2. 学生が学習内容を身につけたと実感できるような授業づくり
最終更新:令和7(2025)年8月7日

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