研究紀要 53号
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第53号 2006年 06月01日刊行 紀要一覧へ
タイトル | 高齢者のクラブ活動と生きがい感との関連 The Correlation between Club Involvement and Vitality for Life among the Elderly |
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著作者 | 畠山 寛 Hiroshi HATAKEYAMA |
ページ | 1−6 |
概要 | 本研究の目的は,高齢者のクラブ活動参加と生きがい感との関係について明らかにすることである.老人クラブの各活動に参加している女性29名(平均年齢71.09歳)を対象に,(日)クラブの楽しさ,(月)クラブ内の親友の有無,そして,(火)生きがい感について尋ねた.その結果,多くの高齢者にとってクラブは楽しく,また,クラブ内に親友がいることが示され,さらに,青年期と同様の生きがいを感じていることが示された. |
キーワード |
高齢者,クラブ活動,参加年数,生きがい感 |
タイトル | 校外実習における学生の取り組みの実態と 事前オリエンテーション・事後報告会について The Status of Students in Off-Campus Training and Prior Orientation/Ex Post Facto Report |
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著作者 | 亀崎 幸子 Sachiko KAMEZAKI |
ページ | 7−14 |
概要 | 栄養士資格取得のためには,校外実習の1単位以上の履修が義務づけられている.校外実習に出るにあたって事前のオリエンテーションを7月初旬に給食管理実習(監)の授業で行っている.また学生は1施設しか実習できないため,報告会を通して他施設の実習内容を知り,就職先選定の一資料とさせている.今後の指導の一助とするために,学生のオリエンテーションを受けてから実習が始まるまでの事前の取り組みの実態と事前オリエンテーションや事後報告会についての有効性について調査検討した. |
キーワード |
校外実習 学生の取り組み 事前オリエンテーション 事後報告会 か |
タイトル | 異文化理解教育におけるシミュレーションゲームの導入についての考察 A Study of the Introduction of Simulation Games to the Teaching of Intercultural Awareness |
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著作者 | 杉本 千恵 Chie SUGIMOTO |
ページ | 15−22 |
概要 | 本稿では,異文化理解教育の一手法としての,異文化シミュレーションゲームの授業への導入とその効果について,ゲーム参加者のコメントから考察した.コメントからは,異文化へ対する自己の態度についての気づきから,将来の異文化体験へ向けての姿勢が言及されているものが多く,異文化シミュレーションゲームBarngaを適切に導入した場合,実際の異文化体験の事前演習としての効果を持つ可能性が指摘できる. |
キーワード |
異文化理解教育 シミュレーション Barnga 振り返り |
タイトル | 中国の幼児教育の現状と課題 The Current Status and Issues of Preschool Education in China |
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著作者 | 銭 剛・倪 慧 芳 Qian GANG, Ni Hui FANG |
ページ | 23−29 |
概要 | 改革開放政策が実施されて20年あまりの間,中国の幼児教育は普及の点でも内容の質の向上の点でも着実に進歩している.特に,1990年代半ばからの市場経済への転換により,大きな変動が見られる.ここでは,中国の幼児教育の近年の動向と今後の課題について検討を試みたい. |
キーワード |
幼児教育 就学前教育 寄宿制 一人っ子 格差 |
タイトル | 保育指導計画の意義と指導計画の立案指導 The Importance of Planning in Nursery Education and Teaching Methods Thereof |
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著作者 | 渡部(君和田)容子 Yoko WATANABE(KIMIWADA) |
ページ | 31−38 |
概要 | 幼児教育・保育における保育計画および指導計画は,小学校以上の学校教科書や指導書に匹敵するカリキュラム上の意義がある.保育者は,指導計画を立案するに際してカリキュラム編成の大きな自由裁量を持っている.しかるに指導計画の立案を系統的かつ効果的に教授する方法についての研究は非常に乏しい.本稿は,鳥取短期大学の授業をもとに,保育者を目指す学生への指導計画の立案指導を検討する. |
キーワード |
保育計画,指導計画,立案指導,保育者養成,カリキュラム |
タイトル | 鳥取県西部地震被災者からみた震災時のライフサポートの実態について —日野町の事例— The Actual Conditions of Life Support from the View Point of the Victims of the Disaster Caused by the Western Tottori Earthquake in Hino Town |
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著作者 | 板倉 一枝・野津 和功 Kazue ITAKURA, Kazunori NOTSU |
ページ | 39−49 |
概要 | 2000年10月6日に発生した鳥取県西部地震について,被災者へ提供された各種のライフサポートの内容と問題点を明らかにし,被災者からみた震災時の望ましいライフサポートのあり方を検討することを目的に,被災地の中で住宅の被害が最も大きかった日野町を対象地に選定して調査研究を行った.本稿では,衣・食・住などに関する生活支援の実態を被災者自身がどのように捉え,評価しているかを探るために,住民調査を実施したのでその結果を報告する. |
キーワード |
鳥取県西部地震 被災者 震災 生活支援 日野町 |
タイトル | 鳥取県西部地震被災者からみた災害時の食生活における 望ましいライフサポートのあり方に関する調査研究 Research on the Quality of the Life—Sustaining Nutritional Support Provided to the Victims of the Western Tottori Earthquake |
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著作者 | 横山 弥枝・板倉 一枝・亀崎 幸子・松島 文子 |
ページ | 51−58 |
概要 | 鳥取県西部地震の被災者へ提供された食に関する救援・支援物資の有用性を把握することは,今後の災害発生時におけるライフサポートのあり方を決定する上で重要と考え,当時の食生活について被災後の状況に関するアンケート調査および聞き取り調査を行った.本稿では震災直後の食事の調達方法,弁当の支援内容とその適否,食品の備蓄に関する意識変化ならびにその実態などの調査結果を報告する. |
キーワード |
鳥取県西部地震 日野郡日野町 ライフサポート 食生活 備蓄食品 |
タイトル | 居宅介護支援業務と介護支援専門員の研修ニーズ —鳥取県の実態調査結果の考察— AT—Home Care Services and The Need for Care Manager Training |
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著作者 | 井手添 陽子 Yoko IDESOE |
ページ | 59−69 |
概要 | 介護支援専門員の「資質・専門性の向上」への取り組み課題を明らかにするため,鳥取県で「居宅介護支援業務と現任研修の評価に関する調査」を実施した.調査結果から,基礎資格別(看護師と介護福祉士)に居宅介護支援業務の重視度と困難度を把握し,その上で今後のケアマネジメント実践の課題を明らかにする.また,現在実施している研修の評価と研修の意向を基礎資格・経験年数別に把握し,2006年度から実施する新たな研修内容・方法に反映させる目的で研究する. |
キーワード |
認識 困難度 基礎資格 経験年数 研修 |
タイトル | 介護予防における介護予防ケアマネジメントの課題 Issues of Preventive Care by Care Managers |
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著作者 | 久山 かおる Kaoru KUYAMA |
ページ | 71−85 |
概要 | 平成18年4月抜本的に改正された介護保険法が施行される.今回の改正の大きな柱は介護保険法制度の「持続の可能性を高める」ための,介護予防を重視した「介護予防重視型システム」への転換である.地域支援事業,新予防給付が始まり,地域包括支援センターによる介護予防マネジメントが始まる.このたびの介護予防マネジメントを整理し,課題を踏まえ,これからのあり方を考える. |
キーワード |
介護予防 介護予防マネジメント 地域支援事業 |
タイトル | 〈研究ノート〉 幼児期の手具を使った運動の発展 1.フープ Method of Advanced Movements with the Use of Instruments for Preschool Children |
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著作者 | 松本 典子 Noriko MATSUMOTO |
ページ | 79−86 |
概要 | 近年の子どもたちの体験不足による感覚経験の必要性をうけ,身体の動きや姿勢に意識を向けることのできる運動方法と,幼児の運動リズムの把握につながる方法の開発を目的として,手具を使った具体的な実践方法を検討してきた.本研究では,これらを幼児の指導場面に活かすだけでなく,保育者を目指す学生の運動学習の素材としても活用するため,これまでの検討結果から導き出される応用的な運動を加え,手具を使った運動の発展型の集積を目指した. |
キーワード |
手具 運動方法 身体感覚・運動感覚 姿勢教育 運動リズム |
タイトル | 〈翻 訳〉 イタリアの図書館利用案内 —調査,娯楽,研究のために(2) 第2章:検索と目録 A Guide to the Use of Libraries in Italy(2): Chapter 2: Searches and Catalogues |
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著作者 | 宍道 勉 Tsutomu SHINJI |
ページ | 87−98 |
概要 | 前回はこのガイド(原題:Guida alla biblioteca)の序論と第1章でイタリアの図書館体制について,国立図書館などの具体例を挙げて紹介した.今回は同書の第2章で利用者はその目的に応じてどのように図書館を選べば良いのかを示す.続いて図書館における情報検索とその手段である目録(カード)について,利用者が図書館で資料を探す際の手がかりとするための紹介である |
キーワード |
イタリア 図書館 利用案内 |
タイトル | 〈作 品〉 作品 「transonic」 A Work “transonic” |
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著作者 | 石野 眞 Makoto ISHINO |
ページ | 99−100 |
概要 | この作品は,季刊誌「トランソニック」による長年の構想をテーマ「transonic」として,鳥取県展と島根県展における審査員招待作品として出品するために制作したものである. |
キーワード |
トランソニック 鳥取県展 鳥取県立博物館 米子市美術館 日南町美術館 倉吉博物館 島根県展 島根県立美術館 |
タイトル | 〈作 品〉 Waiting for… |
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著作者 | 前田 夏樹 Natsuki MAEDA |
ページ | 101−102 |
概要 | 本作品の制作において特に意識したことは「時の流れ」を表現することである.このために人物の大小関係や,色による感情表現,シルエット,背景などに工夫を試みた. |
キーワード |
油彩画 時の流れ 感情 色 シルエット |