研究紀要 56号

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第56号 2007年 12月 1日刊行    紀要一覧へ
タイトル 紙筆版IATを用いた死に対する態度の検討
The Evaluation of the Attitudes toward Death using the Paper-pencil IAT
著作者 河村 壮一郎
Soichiro KAWAMURA
ページ 1−7
概要  個人がもつ死に対する態度はこれまで質問紙法を用いて直接測定されることが多かった.本研究ではIAT(Implicit Association Test)を用いて,死に対する潜在的態度の測定を試みた.実験では死のカテゴリーを用いた紙筆版IATと死の不安尺度および死の確率推定課題を用いた.その結果,有意なIAT効果が確かめられ,この効果が死に対する態度を反映している可能性が示唆された.一方,IAT得点間に関連が認められなかった結果から,効果の生起要因をさらに吟味する必要が認められた.
キーワード

死に対する態度 紙筆版IAT 潜在的態度の測定 死の不安 

タイトル 卒業生を対象とした授業評価の分析と評価
—保育内容「表現」のポータビリティについて—
An Analysis and Assessment of the Value of Course Instruction to Post-graduate Students
—The Portability of Music Activities in Infant Education with a Focus on the Expressions Curriculum—
著作者 羽根田 真弓
Mayumi HANEDA
ページ 9−14
概要  本研究では,保育内容「表現」の学生の理解度を明らかにするために,卒業生を対象に授業評価としての質問紙調査を実施した.その結果,領域「表現」についてはポータビリティは高いことが明らかにされた.しかしながら,子どもの表現活動に対する保育者の援助については,実践に結びついていないことが明らかとなった.今後は,子どもの表現活動への援助・指導を行う実践力および応用力を学生が習得するための保育内容「表現」の指導法について検討しなければならない.
キーワード

ポータビリティ 保育内容 表現 領域 音楽的専門性 

タイトル 漢字文献のオンラインデータベースについての一考察
A Study of Online Chinese Text Database
著作者 山崎 直子
Naoko YAMASAKI
ページ 15−18
概要  中国語の古文献を用いて目的の表記を見つけだすには,かつては厚い書物を1ページずつめくっていくのが当然であった.近年,コンピュータの普及に伴い,古文献の電子テキスト化が進んできた.また,インターネットの普及により,電子テキストをオンラインで利用することも可能となっている.特に若い世代では,インターネットでの検索というのはポピュラーな手段であり,研究に利用できる.データベースの作成には諸問題もあるが,利用可能なオンラインデータベースも構築されている.
キーワード

漢字文献 オンラインデータベース 電子テキスト

タイトル 福祉サービス評価とNPO
—鳥取県のあるNPOの取り組みを例に—
Welfare Services Evaluation System and NPO
—With a Focus on the Activities of One NPO in Tottori Prefecture—
著作者 山田 修平
Shuhei YAMADA
ページ 19−30
概要  措置から契約・選択への移行を柱とする福祉改革が進められる中で,サービスの質の低下を防ぐ,あるいは更に質を高める方法として第三者による福祉サービス評価が注目されている.福祉サービス評価は,その対象によって地域密着型サービス外部評価,第三者評価,情報の公表と3種類ある.本稿では福祉サービス評価の背景,その仕組みを述べると共に,実際の方法,課題をサービス評価機関である鳥取県の1NPOの取り組みから考察する.
キーワード

福祉改革 地域密着型サービス外部評価 第三者評価 情報の公表 NPO

タイトル 〈研究ノート〉
「因幡の手づくりまつり」における発達の視点
—現代の子ども・大学生の教育と地域づくり—
The Evaluation of “The Inaba Handmade Festival”from the Viewpoint of Development
—Education for Modern Children, and University / College Students, and Improvement of Community—
著作者 國本 真吾
Shingo KUNIMOTO
ページ 31−36
概要  大学の地域貢献が求められる中で,その活動の在り方について吟味されなければならない段階にある.本稿で取り上げた「第11回因幡の手づくりまつり」には,現代の子どもや青年期にある大学生の教育・発達課題に応じるとともに,中心市街地の地域活性化による地域の発展という可能性が,地域のものづくりの催しの中で垣間見られている.それは,「因幡の手づくりまつり」に関わる子ども・学生・地域社会という三者における「発達」の姿でもあった.
キーワード

発達 学生教育 主体形成 地域貢献 持続可能な発展 地域の自立

タイトル 〈研究ノート〉
幼児期の手具を使った運動の発展 3.縄
Method of Advanced Movements with the Use of Instruments for Preschool Children 3. Rope
著作者 松本 典子
Noriko MATSUMOTO
ページ 37−42
概要  フープ,ボールに続き,縄を取り上げた.縄は、偏った運動方法に経験が集中しやすいが,本来様々な動きを引き出す可能性をもつ.今回は,今までと同様特性から導き出される幼児のための動きのパターンと,それを基にしたより感覚発達を目指す展開方法,そして典型的な運動形態である「縄とび」への段階的方法について検討した.
キーワード

運動方法 姿勢感覚・運動感覚 運動リズム 縄

タイトル 〈作品〉
ひそやかなかたち
“Quiet Form”
著作者 石野 眞
Makoto ISHINO
ページ 43−45
概要  この作品は,造形言語と造形思考による表現として私自身に問いかけ制作したものである.パウル・クレーの表現世界を基底に内在しながら,色と形の言葉による表現として,2007アジア基礎造形連合学会における筑波大学総合交流会館での作品発表のために制作した.あわせてここに,2007アジア基礎造形連合学会および筑波大学総合交流会館での作品展について記す.
キーワード

アジア基礎造形連合学会 筑波大学総合交流会館 鳥取県立博物館


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