研究紀要 60号
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第60号 2009年 12月 1日刊行 紀要一覧へ
タイトル | 介護福祉士養成課程で学ぶ学生の死生観 -死生観に影響を与える要因分析- The Life and Death View of Students on the Care Course -Analysis of the Factors Influencing their Views- |
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著作者 | 久山 かおる・井手添 陽子・米原 あき Kaoru KUYAMA,Yoko IDESOE,Aki YONEHARA |
ページ | 1-8 |
概要 | 介護福祉学生の死生観を明らかにするために,教育課程の異なる2校の介護福祉養成校で学ぶ学生の死生観を調査した. 両校とも「死後の世界観」「死への恐怖・不安」の得点が高く,死生観合計得点に教育課程の違いによる有意差は認められなかった.死別体験のない学生はある学生に比して,死を否定的にとらえ回避する傾向がみられた.死生観は個人の体験により異なる.教授するに際し,基本的知識習得だけでなく,学生への個別対応の重要性の示唆を得た. |
キーワード |
死生観 看取り 介護福祉士教育 個別体験 |
タイトル | 小学校歴史教科書における寺子屋記述 Descriptions of Terakoya in History Textbooks for Elementary Schools |
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著作者 | 白石 崇人 Takato SHIRAISHI |
ページ | 9-20 |
概要 | 本稿は,小学校歴史教科書における寺子屋記述の変遷を検討し,小学校歴史教材として「寺子屋」がどう位置づけられてきたか明らかにする.小学校歴史教科書における寺子屋記述は,教育課程の改革と,明治期以降の日本教育史研究を受けて変化する寺子屋認識を背景とし,教材としての性格を変化させてきた.現在の小学校歴史教科書では,寺子屋は江戸中期以後の文化発展の原動力として捉えることが多いが,そのような寺子屋認識は「当たり前」ではなかった. |
キーワード |
寺子屋,小学校,教科書,歴史教育,日本教育史研究 |
タイトル | 子どもはなぜ顔を描くのか ~顔の描画における目の意味について~ Why Do Children Draw Faces? -The Significance of Eyes When Drawing Faces- |
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著作者 | 宮崎 百合 Yuri MIYAZAKI |
ページ | 21-28 |
概要 | 子どもの描画発達において国や地域にかかわらずまず顔を描く理由と,図形の出現から頭足人につながる顔の表現について,特に目に注目して研究した.実際に子どもが描いている現場でその心理や行動を含めて観察を行ったところ,子どもは顔のパーツの中では目を最も重要視しており,自分に視線を向けている正面向きの顔を描くことは自己の認識につながるものであるとの貴重な結果を得た. |
キーワード |
幼児の描画 頭足人 顔の描画 目の意味 |
タイトル | 鶏卵の味覚官能検査による評価 Evaluation of Eggs by Taste Sensory Examination |
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著作者 | 亀崎 幸子 Sachiko KAMEZAKI |
ページ | 29-34 |
概要 | 3種類の鶏卵の官能検査を行った.「通常卵」と「試験卵」は同じ鶏種で白色卵であるが飼料が異なる.外観,味等が良いとして差別化して販売されている「賀露の箱入り娘」は,「通常卵」とは鶏種が異なる赤卵であるが,飼料は「試験卵」と同じである.官能検査の結果,「試験卵」は外観,コク,好みの味,総合評価とも最も好まれており,ついで「賀露の箱入り娘」、「通常卵」の順に好まれた.従って、同じ白色卵でありながら「試験卵」は「通常卵」との差別化が可能なことが明らかとなった. |
キーワード |
鶏卵,官能検査,味覚 |
タイトル | 地域と連携した郷土食実習の教育効果 Educational Effects of Traditional Cuisine Practice with the Cooperation of Community |
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著作者 | 横山 弥枝・松島 文子 Yae YOKOYAMA, Fumiko MATSUSHIMA |
ページ | 35-43 |
概要 | 平成19年度鳥取県「次世代へつなぐ『とっとりの食』普及推進事業」により,地元生産者や生活改善グループの方を講師に招き,地元の食材を使った郷土料理,伝統料理,加工食品などの郷土食実習を実施した.意識調査アンケートによると郷土料理に関心や興味を持つようになり,地域の食文化を再認識するきっかけになった,将来栄養士や調理員として働く際に献立作成や調理に活かしたいなどの意見が多くみられた.授業に対する学生の評価は総合的に高く,講師から調理や加工方法および技術を直接学ぶことができ,交流する機会も得られたためと考えられる.今回の授業において,地域と連携した実践的教育効果が認められ,鳥取県の食文化を再認識させながら興味や関心を高め,次世代へ継承する動機づけにつながることが分かった. |
キーワード |
鳥取県 郷土料理 地域連携 教育効果 地産地消 |
タイトル | 〈研究ノート〉 学生の地域活動を支える学内コーディネーション ―「因幡の手づくりまつり」を事例として― The Coordination by Tottori College for Supporting Students' Community Activities ―A Case of"The Inaba Handmade Festival"― |
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著作者 | 杉本 真由実・板倉 一枝・國本 真吾 Mayumi SUGIMOTO, Kazue ITAKURA, Shingo KUNIMOTO |
ページ | 45-58 |
概要 | 大学・短期大学における学生の地域活動支援の在り方を深めるため,「因幡の手づくりまつり」にスタッフとして参加した学生にアンケート調査を実施し,イベント参加に対する契機や動機,満足度など,主体形成に関する視点から分析を行った.これを土台として,地域活動に主体的に参加する学生への支援を学生教育の一環として行うための効果的なコーディネーションの在り方について検討した. |
キーワード |
地域活動 学生教育 主体形成 サービス・ラーニング(Service-Learning) |
タイトル | 鳥取県立図書館蔵『やつれ蓑の日記』解題・翻刻 The Bibliography and Transliteration of "Yatsure-mino no Nikki" owned by Tottori Prefectural Library |
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著作者 | 岡野 幸夫 Yukio OKANO |
ページ | 59-72 |
概要 | 鳥取県立図書館蔵『やつれ蓑の日記』についての調査を報告し、あわせて本文を翻刻した。 |
キーワード |
衣川長秋 やつれ蓑の日記 雨瀧記行 美徳山記行 翻刻 |