研究紀要 63号

本学研究紀要は図書館本学関係資料コーナーに常設しております。
館外への持ち出しは出来ませんので、図書館内にてご利用下さい。

第63号 2011年 6月 1日刊行    紀要一覧へ
タイトル 森信三の全一学と実践(2)
The Total Philosophy and Practices of Nobuzoh Mori(2)
著作者 山田 修平
Shuhei YAMADA
ページ 1-8
概要  「全一学とは,この大宇宙に秀満する絶対的全一生命の自証の学をいう.」「全一学とは,各自がそれぞれの全一的生命より与えられ,二度とくりかえし得ないこの地上の生において,自ら授かった性質を,いかにして発揮し実現して御旨に応うべきかをまなぶ学といってよい.」森は世界観と人生観統一の学としての自らの哲学を,80歳を越えてから「全一学」と称した.森の著作を紹介すると共に,森の学問を特徴付ける心実学,さらに全一学の形成過程を追い,その特質を考察する.
キーワード

心実学 民族性 具体的実践性 体系性 易簡性 全一学

タイトル 自然体験実習に参加した学生の気分プロフィール変化
Effects of the Outdoor Intensive Course on the Profile of Mood States (POMS) in Junior College Students
著作者 近藤 剛
Tsuyoshi KONDO
ページ 9-14
概要  本報告は,大学体育として実施する本学山野実習前後に,参加学生(N=22)の気分プロフィール(Profile of Mood States:POMS)を評価し,学生のメンタルヘルス改善に活用できる基礎的資料を得ることを目的とした.その結果,(1)実習前の参加学生のPOMS得点は,否定的な感情である「混乱」「緊張・不安」の得点が他の項目の得点に比較して高い状態が示され,気分的に良好ではない状態であることが確認された.(2)実習前後の比較では,「緊張・不安」「怒り・敵意」「混乱」「抑うつ・落ち込み・落ち込み」の感情に有意な低下が認められ,「疲労」の感情は有意に増加した.
キーワード

大学体育 自然体験 気分プロフィール 学生

タイトル 幼児の集団歌唱における歌声に対する意識の実態
―保育者および保護者を対象とした質問紙調査の分析をもとに―
Actual Conditions of Consciousness of Children's Singing Voices in a Group
―Based on the Analysis of Teachers' and Parents' Survey in Kindergartens and Nursery Schools―
著作者 羽根田 真弓
Mayumi HANEDA
ページ 15-22
概要  幼児の集団歌唱では日常的に「どなり声」が観察される.そこで,この「どなり声」が保育現場においてどのように認識されているのかを明らかにするために,保育者および保護者を対象に質問紙調査を実施した.その結果,保育者は「どなり声」を問題視する一方で否定していない実態があり,保護者は「どなり声」を肯定的に受けとめていた.したがって,保育者,保護者および研究者間では子どもの歌声に関して見解の相違があることが明らかとなった.また,幼児の「どなり声」は心理発達と密接に関連していることが示唆できる.
キーワード

集団歌唱 どなり声 心理発達 対人関係 表出行動

タイトル 鳥取県中部地域における域内交流活動の課題
―鳥取県中部地区中山間地振興協議会の取り組み事例を題材として―
Local Exchange Activities in Central Part of Tottori Prefecture
―An Example of the Attemps by the Encouragement Conference in Central Part of Tottori Prefecture―
著作者 藤本 晴久
Haruhisa FUJIMOTO
ページ 23-28
概要  本稿の目的は,鳥取県中部地区中山間地振興協議会の「域内交流活動」すなわち,まちむら交流等の活動を紹介すること,その活動から浮き彫りになった課題や問題点を総括することである.今後,「域内交流活動」をより促進するためには,交流活動を地域社会全体の問題として捉え,交流ニーズの把握,マッチング・システムの確立,情報ポータルサイトの整備,各諸団体の連携・棲み分け体制などを明確化する必要のあることが明らかになった.
キーワード

中山間地振興協議会 まちむら交流 マッチング・システム 情報ポータルサイト


Facebook twitter



fixedImage
ページトップ