研究紀要 64号

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第64号 2011年 12月 1日刊行 紀要一覧へ
タイトル | 森信三の全一学と実践(3) The Total Philosophy and Practices of Nobuzoh Mori(3) |
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著作者 | 山田 修平 Shuhei YAMADA |
ページ | 1-7 |
概要 | 森は,思想的表現として「自証」と「化他」という階層を異にする2種の表現形態があるという.森の「自証」の学の出発点は『恩の形而上学』であり,それを土台に展開した『即物論的世界観』を中核とする哲学五部作,さらに学問の集大成である『創造の形而上学』を始めとする全一学五部作がある.また「化他」の代表作は『修身教授録』であり,その延長上に『幻の講話』がある.本稿では,森の学問的出発点であり,土台である『恩の形而上学』を「自覚」,「所照の自覚」をキーワードに考察する. |
キーワード |
森信三 恩の形而上学 自覚 所照の自覚 宇宙的生命 |
タイトル | 公園での自由遊びにおける子どもの造形表現 Children's Figurative Expression when Free Playing in the Park |
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著作者 | 宮崎 百合 Yuri MIYAZAKI |
ページ | 9-20 |
概要 | 普段見過ごされがちな子どもの野外遊びで見受けられる砂や木・石などによる何気ない造形活動は現代美術のランドアートに位置づけられる価値を十分に持っているとはいえないか.大人の手を経ることなしに子ども自身で完結する活動の中にこそ子どもの美的感覚の本質を見出すことができるのではないだろうか.そのような視点から,本研究では公園における自由遊びを観察・記録してその芸術的な意味合いについて探った. |
キーワード |
ランドアート 幼児の造形表現 野外造形 遊び 自然物 |
タイトル | 鳥取県における行事食の認知・喫食状況および地域特性 The Recognition of Annual Event Foods, their Eating Situation, and Regional Characteristics in Tottori Prefecture |
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著作者 | 松島 文子・板倉 一枝・横山 弥枝 Fumiko MATSUSHIMA, Kazue ITAKURA and Yae YOKOYAMA |
ページ | 21-29 |
概要 | 鳥取県における年中行事や通過儀礼の際の食事について,その認知や喫食の状況を調べることを目的として,学生およびその親族を対象にアンケート調査を行った.認知度,経験度とも高い行事および通過儀礼は,正月・土用の丑・クリスマス・大みそか・誕生日・七五三・成人式などであることが分かった.また正月に小豆雑煮を喫食する食文化の地域特性が認められた. |
キーワード |
行事食 認知 喫食状況 地域特性 鳥取県 |
タイトル | 〈研究ノート〉 生活学科情報・経営専攻におけるタブレット端末導入の現状 A Report on the Educational Use of a Tablet-type Device in the Information Processing and Management Department |
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著作者 | 野津 和功・野津 伸治・岩井 和由・山崎 直子・藤本 晴久・三沢 英貴 Kazunori NOTSU, Shinji NOTSU, Kazuyoshi IWAI, Naoko YAMASAKI, Haruhisa FUJIMOTO and Hidetaka MISAWA |
ページ | 31-39 |
概要 | 鳥取短期大学生活学科情報・経営専攻は,平成23年度よりタブレット端末(iPad)を試験的に導入し,授業における利用方法の開発など実験的な試みを行っている.本稿は,iPad導入の経緯と取り組みの現状について報告したものである.授業におけるタブレット端末利用の実績とその考え方,講義科目や演習科目での実践例を紹介するとともに,半年間の取り組みの評価を行った.また,授業における今後の利用計画,eラーニングの位置づけなどについても言及した. |
キーワード |
クラウド・コンピューティング タブレット端末 教育改善 学習環境づくり |
タイトル | 〈研究ノート〉 ウイルス感染に基づく進化型計算手法の性能向上に関する研究 (1) A Study on the Improvement in Performance of Virus Evolutionary Algorithm(1) |
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著作者 | 三沢 英貴 Hidetaka MISAWA |
ページ | 41-47 |
概要 | VEAとは,ウイルス進化説に基づく確率的な計算手法であり,様々な組合せ最適化問題に適用されている.VEAは短時間で解の改善を実現するが,局所解に陥る可能性が極めて高い.本稿ではVEAの欠点を改善し,性能を向上させるための試作的な手法である同時感染型VEAと個別感染型VEAについて述べる.各手法は,VEAに局所解を回避する機能または局所解脱出機能の付加を図ったものである.数値実験を行った結果,問題の規模によっては,同時感染型VEAが優れた解を得ることが確認された. |
キーワード |
組合せ最適化 メタ・ヒューリスティック手法 進化型計算手法 ウイルス感染 |
