研究紀要 67号
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第67号 2013年6月1日刊行 紀要一覧へ
タイトル | 補論:森信三の全一学と実践 An Appendix:The Total Philosophy and Practices of Nobuzoh Mori |
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著作者 | 山田 修平 Shuhei YAMADA |
ページ | 1-9 |
概要 | 森は,壮大な自証・哲学の体系を示すと共に,他方,化他・啓発の書を著している.それは全一的思想体系を背骨に,森自身の実践に基づく,いわば生き方の指針を示したものである.その代表的な著書が『修身教授録』と『幻の講話』である.また『幻の講話』の前提となるのが,敢えて小説の形態で理想的な人間像を描いた『隠者の幻』である.本稿では,この3冊の概要を示すと共に,森の実践論,いわば生きる指針について考察する. |
キーワード |
森信三 修身教授録 隠者の幻 幻の講話 生きる指針 |
タイトル | 〈研究ノート〉 鳥取県の高齢者福祉施設における食育取組 Current State of Food and Nutrition Education at Welfare Facilities for the Elderly |
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著作者 | 井上 明子・下地 葵・吉田 祥子・野津 あきこ Akiko INOUE, Aoi SHIMOJI, Shoko YOSHIDA, Akiko NOTSU |
ページ | 11-18 |
概要 | 平成23年に公表された第2次食育推進計画では,生涯にわたって食育を推進する「生涯食育社会」を目指すこととしている.本研究では,鳥取県の高齢者福祉施設で行われている食育取組の実態を調べ,高齢者の食育取組の基礎資料を得ることを目的して調査を行った.結果,給食における食育取組や,利用者と共に行う食育取組など各施設にて様々な食育取組が行われていた. |
キーワード |
食育 高齢者福祉施設 鳥取県 |
タイトル | 〈研究ノート〉 鳥取県の高齢者福祉施設における給食対応の現状 Survey on Meals Provided at welfare Facilities for the Elderly in Tottori Prefecture |
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著作者 | 下地 葵・井上 明子・吉田 祥子・野津 あきこ Aoi Shimoji, Akiko Inoue, Shoko Yoshida, Akiko Notsu |
ページ | 19-25 |
概要 | 高齢者福祉施設において,食事は楽しみの一つであり,単調になりがちな生活に変化をもたらすものであると言われている.食事サービスのあり方は,施設生活の満足度を左右しているという報告もあり,食事の質やサービスを向上することは重要であると言える.そこで,鳥取県の高齢者福祉施設における給食対応の現状を調査した.その結果,利用者のこれまでの習慣に沿った生活ができるよう,給食の細やかな個別対応が行われていた.また,個々の状態に合わせた食形態に対応し,各施設で様々な工夫がされていることが分かった. |
キーワード |
高齢者福祉施設 給食 個別対応 |
タイトル | 「やつれ蓑の日記」訳注(一) An Annotation of “Yatsure-mino no Nikki”, (Part 1) |
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著作者 | 岡野 幸夫 Yukio Okano |
ページ | (1)−(11) |
概要 | 衣川長秋著「やつれ蓑の日記」の現代語訳と注釈を試みる。本作品は同じ衣川長秋著の『田蓑の日記』と比較して、かなり小さな作品ではあるが、『古事記』や『伊勢物語』など、古典を背景とした叙述や、和歌の表現に興味深いものがあり、味読に堪える「古典」文学作品たりえている。原文は、『鳥取短期大学研究紀要』第60号に掲載した翻刻による。今回は序文および四月十九日までについて訳注した。現代語訳については、原文に忠実となるよう心がけたが、原文なしで独立して読んでも理解できるよう手を加えた箇所がある。また、和歌については、表現が複雑に絡み合っていて単線的な現代語訳が困難なケースが多いため、若干まわりくどい現代語訳になっている。本稿の目的は、本作品の表現を味読し、古典文学作品としての魅力を発掘しつつ、古文を読むことの面白さを紹介することにあり、現代語訳はその参考にすぎない。本稿の構成は、原文の内容にしたがって段落分けをしつつ現代語訳を掲げ、その後に語釈を掲げる。また、必要に応じて補注を加える。原文は、和歌を除き紙幅の都合により省略した。今後、数回に分けて続篇を予定している。 |
キーワード |
衣川長秋 やつれ蓑の日記 訳注 |