研究紀要 68号

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第68号 2013年12月1日刊行 紀要一覧へ
タイトル | 行政書士が業務として行う事実証明に関する一考察 A Study on the Attestation of Facts by Administrative Solicitors |
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著作者 | 山中 三郎・岩井 和由 Saburou Yamanaka and Kazuyoshi Iwai |
ページ | 1-1 |
概要 | 行政書士は他人の依頼を受けて官公庁へ提出する書類の他,権利義務又は事実証明に関する書類を報酬を得て作成することができる.このうち,事実証明に関する書類について最高裁は,他人から報酬を得て家系図を作成することは行政書士法が規定する事実証明に関する書類の作成には該当しないとした.しかし,法律上の事実という職業的専門家としての行政書士だからこそ証明できる内容があることを示し,社会において行政書士が果たす役割を明らかにする. |
キーワード |
行政書士 職業的専門家 事実証明 家系図 法律上の事実 |
タイトル | 安定結婚問題を基礎としたインターンシップ配属問題に関する研究 A Study on the Internship Assignment Based on the Stable Marriage Problem |
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著作者 | 三沢 英貴 Hidetaka Misawa |
ページ | 13-19 |
概要 | 安定結婚問題とは,2種類の主体の集合間において,1対1の安定マッチングを考える問題である.安定結婚問題を拡張することにより,インターンシップにおける学生と企業のマッチングを考えることが可能である.しかし,代表的な解法であるGale-Shapleyアルゴリズムでは,各主体の満足度のいずれかのみが考慮されるため,現実的な解として扱うことは難しい.本研究では平等型安定マッチング基準を取り入れたインターンシップ配属問題のモデルを提示,さらに遺伝的アルゴリズムを用いた効率的解法を提案する. |
キーワード |
安定結婚問題 インターンシップ配属問題 平等型安定マッチング 遺伝的アルゴリズム |
タイトル | 〈研究ノート〉 「働く」を考える (1) A Study on “Work”(1) |
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著作者 | 山田 修平 Shuhei Yamada |
ページ | 21-29 |
概要 | 「人はなぜ働くのか」,古くて新しい問いである.「食べるため」,「生活のため」と多くの人が応えるであろう.では「仮に充分な金銭,生活の糧があったら,働かないのか」の問いには回答は分れよう.「なぜ働くか」,いわば労働観は時代の変化,社会の状況によって異なる.本稿では,古今東西の労働に対する考え方,日本の神道,宗教における労働のとらえ方,またその後の日本の近代化に大きな影響を与えた徳川時代の思想家・実践家,鈴木正三,石田梅岩,二宮尊徳の生き方,労働観を紹介する. |
キーワード |
奴隷労働 プロティスタンティズム カースト 科挙制度 神・仏・儒の一体化 |
タイトル | 〈研究ノート〉 家庭での鉄製調理器具の保有状況と使用頻度について A Survey of the Presence and Frequency of Use of Iron Cooking Utensils in Japanese Homes |
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著作者 | 細見 亮太・下地 葵 Ryota Hosomi, Aoi Shimoji |
ページ | 31-37 |
概要 | 家庭での調理主担当者を対象に鉄製調理器具の保有状況と使用頻度について,アンケート調査を実施した.鉄製調理器具の保有率は43.0%であったが,加熱調理機器が電磁誘導加熱(IH)式の家庭では28.3%と保有率が低かった.また鉄製調理器具の中ではフライパンや片手鍋の使用頻度が高かった.家庭内で一番使用頻度の高い調理器具の材質として,フッ素樹脂加工(50.8%)とステンレス(32.8%)の割合が高かった.一方で,鉄の摂取量を意識して積極的に鉄製調理器具を使用している家庭も少数であるが存在することが分かった. |
キーワード |
調理器具 鉄 保有状況 使用頻度 アンケート |
タイトル | 〈研究ノート〉 幼児の着脱衣行動に関する考察 —家庭での観察記録から— A Study on Children’s Behavior of Putting on and Taking off Clothes —From the Observation Records at Home— |
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著作者 | 竹下 真由実 Mayumi Takeshita |
ページ | 39-49 |
概要 | 幼児の基本的生活習慣の「着脱衣」に注目し,家庭での入浴時における着脱衣行動の様子を観察,記録した.観察記録を通して,着衣より脱衣の行動自立が早いこと,ボタンの留め外しの意識付けは1歳後半でも可能なこと,子どもが同じ発言や行動で要求を示したとしてもその要求内容はその時の状況で異なること,着脱衣行動には主な保育者や家族,周囲の環境が深く影響していること,子どもは着脱衣の動作のみでなくその前後の行動も意識していることが考えられた. |
キーワード |
基本的生活習慣 着脱衣行動 |
タイトル | 〈資料〉 保育専攻短大生の保育者効力感の変容 The Changes of Junior College Childcare and Education Major Students’ Pre-School-Teacher-Efficacy |
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著作者 | 近藤 剛・内藤 綾子 Tsuyoshi Kondo, Ayako Naito |
ページ | 51-55 |
概要 | 本研究の目的は,保育専攻短大生の保育者効力感の発達について縦断的に検討することである.保育専攻短大生(N=109名)を対象に,教育実習ならびに保育実習をはさんだ3回の調査によって保育者効力感の変化を縦断的に調査した結果,その変容には実習体験,特に実習内容が関連している可能性が強いこと,また入学直後の保育者効力感の認知程度は,その後の個人の保育者効力感の発達に影響を及ぼすことが確認された. |
キーワード |
保育専攻短大生 実習 保育者効力感 縦断的検討 |
