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「境港地区の郷土料理講習会」を実施しました

「境港地区の郷土料理講習会」を実施しました

    平成30年7月19日(木)、食物栄養専攻2年生の「食品加工学実習」の授業で境港市食生活改善推進員会会長 本角小波氏、小笠原友子氏、中西ヨシエ氏の3名の講師による「境港地区の郷土料理」の講習会を実施しました。「いただき」「あごのつみれ汁」「らかん和え」の3品を実習しました。



    ◎「いただき」
    境港では、「いただき」は江戸時代末期から食べられ、現在に継承される鳥取県の代表的な郷土料理のひとつであり、現在でも冠婚葬祭の行事食、来客時の食事、運動会のお弁当などに親しまれ作られています。また、「いただき」の名前の由来にはふたつの説があり、三角の形が『大山』のいただきに似ているからとする説と、ご近所からいただいた物をありがたくいただくことから「いただき」になったという説があることも教わりました。
     今回は鍋で炊く方法ではなく、炊飯器による方法を教わりました。油揚げ(三角油揚げ)の口の開き方や、油揚げの中に詰める米と具の入れ方、目安量、炊飯器の釜に入れる際のポイントなどていねいに教えてくださいました。
    講師が「いただき」の説明をする様子
    講師が「いただき」の説明をする様子
    炊飯器のお釜に煮干しとともに並べ、スイッチオン! 炊き上がりが楽しみです!
    炊飯器のお釜に煮干しとともに並べ、スイッチオン! 炊き上がりが楽しみです!
    ◎「あごのつみれ汁」
    山陰では飛び魚を『あご』と呼びます。境港では、あじやいわしなどの魚がたくさん獲れますが、今回は春から夏にかけて旬を迎える『飛び魚』のミンチにごぼうや白ネギを加え、つみれにした汁物を作りました。あごの旨味と風味が季節を感じさせる郷土料理であることを教えていただきました。
    あごのミンチに加える野菜の切り方や大きさ、そして、つみれのつむぎ方(手のひらにつつみこみ、親指と人差し指の間から丸く押し出す)のお手本を示しながら教えていただきました。
    均等の大きさになるように、あごのつみれを作りました
    均等の大きさになるように、あごのつみれを作りました
    ◎「らかん和え」
    塩分の少ない野菜料理で「らかんなます」とも言われ、作りおきして弁当の副菜にも用いられています。今でも葬式料理のひとつとして欠かせない地区もあることを教わりました。
    鍋に大根・人参・うす揚げ・早煮昆布・生しいたけと調味料(酢・砂糖・しょうゆ・塩)を加え、水気がなくなるまで炒り煮をする料理で、鍋底が焦げ付かないように火加減することや炒り煮の方法を学びました。野菜のシャキシャキした食感と酸味が食欲をそそる一品でした。
    彩りがよく「らかん和え」ができあがりました
    彩りがよく「らかん和え」ができあがりました
    「いただき」「あごのつみれ汁」「らかん和え」の3品の郷土料理が完成しました
    「いただき」「あごのつみれ汁」「らかん和え」の3品の郷土料理が完成しました

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