研究紀要 77号
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第77号 2018年7月2日刊行 紀要一覧へ
タイトル | 「高齢者」と「まちの保健室」に関する文献レビュー ―超高齢社会における「まちの保健室」の役割・効果― A Review of Elderly People and “Local Health Room” ―A Focus on the Role and Effect of “Local Health Room” in Super-Aging Society― |
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著作者 | 永見 純子・伊藤 順子・土居 裕美子 Junko NAGAMI,Junko ITO,Yumiko DOI |
ページ | 1-12 |
概要 | 「高齢者」と「まちの保健室」に関する研究の動向を明らかにし,超高齢社会における「まちの保健室」の役割・効果を検討することを目的として文献レビューを行った.まず「高齢者」と「まちの保健室」をキーワードとして検索し,得られた22件の文献を分類した.次に「まちの保健室」の役割・効果について記述のある部分を抽出し,内容ごとにまとめた.その結果,「自己の物語を構築する場」「理想の高齢者像に近づきたい」「行動の変容を起こす原動力になる」「発動性を育む場である」などが「まちの保健室」の役割・効果として引き出されていたことが分かった.なお今回の文献レビューにおいて,高齢者に視点をあてた研究は3件と少なかった. |
キーワード | 「まちの保健室」 高齢者 役割・効果 |
タイトル | 短期大学生の理想自己と現実自己の差異がキャリア未決定状態に与える影響について The Effects of Ideal-Real Self Discrepancy of College Students on Vocational Indecision |
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著作者 | 河村 壮一郎 Soichiro KAWAMURA |
ページ | 13-21 |
概要 | キャリアの決定は青年期における発達課題の1つであり,その判断には自己概念が関わっていると考えられる.本論ではパーソナリティに関する理想自己と現実自己の差異がキャリア未決定状態と関連しているとの仮説を立て,短期大学生を対象にした調査によって,その検証を試みた.その結果,ビッグファイブ尺度の「神経症傾向」での理想自己と現実自己の差異量およびそのとらえ方の「ズレ自己非難」の高さがキャリア未決定状態尺度の得点と相関があることが示された.この結果はキャリア教育において学生の理想自己と現実自己の差異を考慮する必要性を示唆した. |
キーワード | キャリア未決定状態 理想自己と現実自己の差異 キャリア教育 ビッグファイブ |
タイトル | A Design and an Implementation of a Course for Learning a Line Following Robot for Students in an Elementary School, a College, and Teachers ライントレースロボットの学習コースの設計と実践 ~小学生,短期大学生と教師の3 コースの比較~ |
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著作者 | Shinji NOTSU 野津 伸治 |
ページ | 23-30 |
概要 | The purpose of this paper is to describe the implementation of a course for college students learning both hardware and software. The algorithms for sensors and actuators are the core point to learning a Line Following Robot. Following this, the author had opportunities to teach them to students in an elementary school. Most of the elementary school students could understand the key concepts and could modify the programs for it. There was also a workshop for teachers to master robot programming in Processing and in Scratch. |
キーワード | Arduino, Line Following Robot |
タイトル | 建設業許可と貸借対照表に関する一考察 ―許可要件の明確性の観点から― A Study on the Construction License and Balance Sheet |
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著作者 | 山中 三郎・岩井 和由 Saburo YAMANAKA,Kazuyoshi IWAI |
ページ | 31-41 |
概要 | 建設業の許可を受ける場合,貸借対照表の提出が必要となるが,その貸借対照表は企業の「財産」の状況が分かるように記載するよう要求されている.会社法上も貸借対照表は企業の財産の状況を示すものとしているが,会計学や会計実務においては財政状態を表すものと考えられている.そこで,この表現の違いは貸借対照表の実質的な内容と関係しているのかを概観しながら,許可要件としての貸借対照表の役割を考察する. |
キーワード | 建設業の許可要件 会社法 会計原則 財産状態 財政状態 |
タイトル | 〈研究ノート〉 被災前の生活を取り戻す際に活用された地域における自助・共助・公助 ―鳥取県中部地震を通して― Self-, Mutual- and Public Help in the Local Community Used to Regain the Life Before the Disaster ―Through the Earthquake Happened at Middle Part of Tottori Prefecture JAPAN― |
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著作者 | 中川 康江 Yasue NAKAGAWA |
ページ | 43-47 |
概要 | 2016年10月に発生した鳥取県中部地震では,市街地が被災の中心地となっていたため,多くの公共建築物や民家が被害を被った.さらに,被災の中心地には文化庁に登録された国の登録有形文化財が複数含まれる地域である,「重要伝統的建造物群保存地区」が存在していた.国の登録有形文化財を自宅として所有する被災者は,自身の所有物の損壊のみならず,国の文化財の保護という責務が重なる事態に置かれていた.今回,このような立場に置かれた被災者M氏が,当該文化財と自身の生活を立て直すまでに至った経緯を報告する. |
キーワード | 地域の拠り所 国の登録有形文化財 自助・共助・公助 日常からの関係 家族支援 |
タイトル | 〈研究ノート〉 CCRCにおける大学の役割の構築 ―「まちの保健室」を用いた連携・協働のあり方― The Formulation of a Nursing College's Role in CCRC ―Making a Regional Collaborative Network with the “Local Health Room”― |
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著作者 | 藤井 麻帆・田中 響・美舩 智代・永見 純子・近田 敬子 Maho FUJII,Hibiki TANAKA,Tomoyo MIFUNE,Junko NAGAMI,Keiko CHIKATA |
ページ | 49-55 |
概要 | CCRCの整備に取り組んでいるA町での「まちの保健室」活動について,関係者間に活動目的やイメージの不一致がある.CCRC構想の中で大学がどのように期待に対応していくべきかの検討も含め,課題解消のために関係者による定期的な協議の場の創出を大学が行うことを提案した. |
キーワード | CCRC 地方創生 看護 まちの保健室 大学 |
タイトル | 〈研究ノート〉 人工知能を活用した価格管理に関する研究 A Study on the Price Control Using Artificial Intelligence |
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著作者 | 三沢 英貴・車戸 建謙 Hidetaka MISAWA,Takenori KURUMADO |
ページ | 57-62 |
概要 | 通信販売における商品の販売および買取価格は種々の要因によって日々変動する.これに対応する価格管理の業務は重要業務であるが,その業務負荷や適性から担当者の育成および増員が極めて難しい.そこで本稿では,人工知能を活用した価格管理について提案する.担当者の判断を学習データとし,ニューラルネットワークを適用したモデルを実際の業務へ適用,2ヵ月間の売り上げと利益率について追跡調査を行った. |
キーワード | 人工知能 機械学習 ニューラルネットワーク 価格管理 |