研究紀要 79号
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第79号 2019年7月1日刊行 紀要一覧へ
タイトル | 新設看護大学における1期生のディプロマ・ポリシーの認識(2) ―2年次調査より― A Recognition of the Diploma Policy in the First Graduating Class of a Newly Established Nursing College(2) ― A Research in the Second Year ― |
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著作者 | 井田 史子・村口 孝子・佐々木 晶子・土居 裕美子・岩澤 磨紀・細田 武伸 Fumiko IDA,Takako MURAGUCHI,Shoko SASAKI,Yumiko DOI,Maki IWASAWA,Takenobu HOSODA |
ページ | 1-10 |
概要 | 本研究の目的は,A大学のディプロマ・ポリシーである「5つの看護力」の認識について,1期生が4年間のカリキュラムを通してそれらをどのように獲得していくかを明らかにすることである.2016年度の調査結果では,1年次の既修科目での学び演習に加え,各領域の「看護学概論」,2年次の「臨地実習」に基づく表現が盛り込まれている内容となった.特に「論理的な看護実践」は,実習を通して看護に必要な力と捉え,根拠に基づく看護計画・実践の難しさを感じていた. |
キーワード | ディプロマ・ポリシー 1期生 認識 変化 臨地実習 |
タイトル | 大学における野外実習が参加学生のソーシャルスキルに及ぼす効果 The Effects of Outdoor Activity Programs on College Students’ Social Skills |
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著作者 | 近藤 剛 Tsuyoshi KONDO |
ページ | 11-18 |
概要 | 大学体育実技として展開された学外夏季集中授業である野外実習(2泊3日間)が参加学生のソーシャルスキルに及ぼす影響について評価を試み,今後の効果的な実習運営の示唆を得ると同時に,適切な学生指導の方法としての大学体育実技の可能性について検討した.その結果,大学夏季集中授業として実施した野外実習は参加学生のソーシャルスキルを高める効果を有していること,さらに参加学生のソーシャルスキルは,性差や宿泊形態,食事形態という実施条件の影響は受けないことが明らかとなった. |
キーワード | 大学生 夏季集中授業 ソーシャルスキル 教育効果 |
タイトル | 幼児の運動活動の場としてのスポーツ少年団 A Study on the Japan Junior Sport Clubs Association as a Place for Preschool Children’s Movements |
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著作者 | 松本 典子 Noriko MATSUMOTO |
ページ | 19-27 |
概要 | 日本スポーツ少年団では幼児団員の受入れが進められている.本研究は受入れにあたり幼児にとって効果的な活動となるための必要な条件を導き出すことを目的としている.検討の視点として,スポ―ツ少年団の現況から,活動内容,指導体制および保護者の意識をあげた.活用が奨められているアクティブ・チャイルド・プログラムを指導書とする運動活動の展開が検討の対象である.指導者養成とともに,保護者が指導に協力し親子で共に活動する意識をもつ必要性を指摘している. |
キーワード | スポーツ少年団 幼児 幼児期運動指針 ACP 親子 |
タイトル | 中山間地で暮らす要援護高齢者が「できる限り在宅生活を継続する」ための要件 ―第1報―島根県雲南市2地域の居宅介護支援専門員のインタビュー調査から Requirements for Elderly Residents in Mountainous Areas Who Need Care to Continue Living at Home as Long as Possible : Results of Interview Survey with In-Home Care Support Experts in Two Area in Unnan, Shimane Prefecture |
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著作者 | 石橋 文枝 Fumie ISHIBASHI |
ページ | 29-37 |
概要 | 本研究目的は,中山間地域で暮らす要援護高齢者が「できる限り在宅生活を継続する」ために必要な要件を明らかにすることである.島根県雲南市6町村(町村以下,地域)のうち2地域の居宅介護支援事業所の居宅介護支援専門員を対象に半構造的面接を実施した.分析方法はグランデッド・セオリー・アプローチ(GTA;才木クレイグヒル版)を用いた.結果,中心的概念に市街地地域は【サービス利用中の健康問題による中断】,山間地域は【緊急時対応のための施設の不足】のカテゴリー関連図が構成された.サービス選択の背景や介護給付サービスの利用に至る経緯には共通点があり,在宅生活を継続するために必要な手がかりを得ることができた. |
キーワード | 中山間地 要援護高齢者 居宅介護支援専門員 GTA |
タイトル | 四足歩行ロボットの設計と実装 ―災害時の情報収集用ロボットのプロトタイピング― A Design and Implementation of a Quadruped Robot |
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著作者 | 野津 伸治 Shinji NOTSU |
ページ | 39-47 |
概要 | 本研究の目的は,災害時に情報収集するロボットの量産を想定した場合のプロトタイプの設計と実装である.四足歩行を行うためのフレームの設計と歩行アルゴリズムの検証に焦点をあてたものである.成果としては,第1にはサーボブラケットの加工のしやすさと精度と強度を考慮してアクリル板のL字アングルを利用したこと.第2には,片軸サーボモーターの回転精度を安定させるための両軸化を行ったこと.第3には,前後左右の移動速度の一定化とアルゴリズム単純化のためにボディの対称設計を行ったこと.第4として,四足を8自由度で実装する場合に,サーボモーターの回転範囲を最大限確保できる配置を提案したこと.第5として,前後左右の四足歩行アルゴリズムの実装ができたことである. |
キーワード | 四足歩行ロボット マイコン制御 静的歩行 |
タイトル | 〈活動報告〉 「まちの保健室」活動の4年間の評価の試み ―SWOT分析実施報告― Evaluation Report with SWOT Analysis of ‘Local Health Room’ Activities |
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著作者 | 鳥取看護大学 地域貢献委員会 Regional Contribution Committee |
ページ | 49-54 |
概要 | 鳥取看護大学の開学から4年間,教職員が中心となり継続的に行ってきた社会貢献活動「まちの保健室」の活動の評価を,地域貢献委員会の勉強会にて実施した.4年間を振り返り,教職員で課題と今後の戦略について話し合いを行った結果を表にまとめた.ボランティア等と連携・協働しながら,地域のニーズに応じた内容の「まちの保健室」にしていくことが,今後の活動の方向性として共有できた.楽しくやりがいのある活動が継続できるよう,地域貢献委員会はこれからも企画・運営の下支えをしていきたい. |
キーワード | 社会貢献 地域 まちの保健室 SWOT分析 |