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「食から学ぶ多文化共生」ワークショップに取り組みました

「食から学ぶ多文化共生」ワークショップに取り組みました
    国際文化交流学科では、1年次の授業「地域社会体験B」で、「食から学ぶ多文化共生」ワークショップに取り組みました。この授業は、地域で求められる新しい観光モデルを創造するクリエイティブな人材育成をめざす「創造的観光人材育成プログラム」に含まれる科目として、地域社会における観光振興の課題についてフィールドワークや体験学習を通じて学んでいます。

    今回は、鳥取県とJICA中国の主催による「鳥取県おもてなし力向上研修」の特別編として、「地域社会体験B」受講生を対象に、令和4年7月8日(金)、9日(土)の2日間にわたる特別授業を実施しました。研修の目的は、復活が期待されるインバウンド観光に備えて食文化の多様性に対応するためのホスピタリティを実践的に学ぶことです。

    1日目は、まず架空のレストランを想定したメニュー選びのロールプレイを通じて、ヴィーガンやハラルなど多様な食文化を背景とする人たちが異文化圏での観光に際して直面する事態を体験的に学ぶワークショップに取り組みました。その上で、JICAによる国際貢献と多文化共生への取り組みの紹介、鳥取県の観光交流局国際観光誘客課によるインバウンド対応の取り組みを紹介していただき、最後に「味の外交官」公邸料理人としてカナダ、中国、フランスなどで世界の要人をおもてなししてきた工藤英良さんから、食文化の多様性に対応するホスピタリティについてレクチャーしていただきました。


    ▲読めない言語のメニューから注文するロールプレイ


    ▲工藤英良さんによるレクチャー

    2日目は、前日の学びをふまえた実践編として、工藤シェフの指導のもとで、ヴィーガン食メニューの調理実習体験に取り組みました。メニューは、ブロッコリーのジェノベーゼ、原木椎茸のポタージュ、豆乳プリンの三品で、いずれも鳥取の地元食材を活用したものです。


    ▲調理開始!


    ▲協力して調理に取り組む

    受講生からは、「料理は自信がない」「包丁を握るのは年に1回程度なので不安」といった声もあがっていましたが、鳥取県庁とJICAのスタッフのみなさんによるサポートもあり、無事にすべてのグループが予定通りのメニューを完成させることができました。


    ▲完成!

    完成品を盛り付けた食器も地元から調達しました。パスタ皿は国造焼、スープカップは福光焼で、いずれも倉吉の窯で造られた器です。豆乳プリンのグラスは、神戸出身で倉吉在住のガラス作家・大屋具子さんの作品です。木製とフォークとスプーンは湯梨浜町在住の朝倉康登さん(ドモク堂)の作品です。食器を選ぶにあたり、倉吉の白壁土蔵群で営業するセレクトショップ「COCOROSTORE」さんからアドバイスをいただきました。感謝いたします。

    受講生から寄せられた感想の一部を紹介します。

    ・食べてもらう相手のことを考えて料理することを活かしたいと思いました。
    ・いろんな制限がかかっている人に対して、自分がどんなことに気をつけなければいけないのか、ということに日々気付きながら過ごしたいと思います。
    ・食事だけでなく、さまざまな場面で相手の立場・違う価値観をもった方々の立場に立って物事を考えるということをしっかりしていこうと思った。
    ・私は観光業に興味があったのですが、…略…食も観光の1つである事にはっとしました。

    素敵な研修を企画・実施してくださった鳥取県、JICA中国のみなさん、そしてシェフの工藤さん、ありがとうございました。
    「創造的観光人材育成プログラム」では、今後も実践的な学びに積極的に取り組みます。

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